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コネタ


コネタ569
 
レッツみりんドリンク
 

まえまえから「みりん、飲めんじゃねーの?」とは思っていた。正月のお屠蘇。あれ、みりんで作るらしい。実家では日本酒で作ってたので知らなかった。
「屠蘇」ってすごい字ですよ。屠り蘇る。ザオリク!みたいな。回復系カクテルだ、お屠蘇。

だからたぶん、みりんも回復系です。
というわけで、お酒としてのみりんを追求してみました。お料理の最中でもお酒を切らした夜でも、みりんがあればお酒を楽しめる。はずです。

(text by 神田ぱん

みりん、わりと高級

さっそく駅前の『アライ酒店』に行ってみたら、みりんは3種類ありました。


いろいろなみりんを揃えてみました。すでにお酒っぽい風体のもある

 ●三州三河みりん(角谷文治郎商店)700ml 1,029円
 ●福来純 本みりん(白扇酒造)500ml 765円
 ●タカラ本みりん(宝酒造)600ml 469円

けっこう高いッスね……。
『福来純』は、100mlあたり153円。私が愛飲する『くどき上手』の純米大吟醸は100mlあたり194円なので、割高感は否めない。
以前は、『大五郎』より安い酒として『いたれりつくせり』などの節税焼酎というか焼酎風みりん=「本直し」も出回っていたが、酒税が変わってあまり見なくなったようだ。

とはいえ、独立行政法人酒類総合研究所の情報誌「お酒のはなし」によれば、みりんはもともと上流階級で飲まれる珍酒だったとのこと。高くて当然っちゃあ当然。

「エキス分」て何だ?

ラベルを見てみると、お酒部分は「しょうちゅう」が担当しているようだ。
なに「しょうちゅう」って。なんでひらがな?「みりん」のひらがな表記に合わせたか。
いずれもアルコール度数はワイン並みの「13.5度以上14.5度未満」だ。あと「エキス分」という表記があって、これはすべてバラバラでした。
のちにこの「エキス分」が重要な意味と知ることになるのだが……。

みりん、割ってみる

焼酎がベースなんだとすれば、割って飲むのがおいしそう。
緑茶、コーラ、ハイサワー、梅割り、カルピス……と思ったら「コエンザイムQ10」ドリンクが目についたので、カルピスがわりのコーキューテンもゲット。
これぞザオリク、回復系。


お馴染みだったり馴染まなかったりする割モノ戦士たち

割るみりんは、いちばん手軽に使える「タカラ本みりん」にしました。


緑茶投入。

まずは緑茶割り。
さっぱりしてておいしいのよ♪
焼酎も泡盛も、緑茶で割ると悪酔いしないような気がして、ふだんはいつもコレなのです。

分離。

……ものすご分離してるぞ。
いささか引いたが、かき混ぜてぐびり。
んー。これは「冷やしあめ」の味ですね。
大阪ではポピュラーな、ショウガと水飴ぽい味の飲み物だ。ショウガなんて入ってないのに、どっから来たのかショウガ味。
まずくはないけど、むちゃくちゃ甘い。

ハイサワーに助けを求める。

もうちょっとさっぱりしたい。

そう思ってハイサワーで割ってみる。
……やっぱ甘さが強烈ですわ。
みりんは割りモノの甘みを増すだけじゃないのか?という疑念が頭をよぎる。

コエンザイムでお肌もツルツル?

期待してなかったコエンザイムだが、これはなかなかイケる気がした。
でも全部ぶちこんでしまったせいで、割りモノ本体がどんな味だかわからず、割ったからうまいのかコーキューテンがうまいのかいまいち不明。

見た目は穏当な梅割り。

真打ち登場! 予想としては「絶対に梅お湯割りが一番うまい」と思っていたのだ。

しかし現実は厳しかった。
あたためたことで妙な臭みが出てしまい、甘みにも拍車がかかる。
甘甘甘甘甘〜っ!

コーラ、開けたばっかなのに…

そんなら、そんなら、強烈な風味のコーラはどうよ。
ひとくち飲んでびっくり。今開けたばかりのコーラが、「ゆうべ飲み残したコーラ」の味に!
一瞬でコーラの味を殺すとは、ザオリクどころかザキ・ドリンクじゃねーかよー。


とてもまずそうなレイアウト

みりん、割んない方がいい

どれも甘甘で全然「酒」っぽくないのに、酔いだけは回ってきた。
あたまグルグルしつつ最後の期待をかけて、ストレートで飲むことにした。
比較しやすいようプラカップに入れてみたら、いきなりまずそうだ。名前貼ってあるせいか、病院でやるアレみたい。福来さん、やばいですよその色。

飲〜める飲〜める飲〜める♪

正直、もう飲みたくない。
敗戦処理の心もちで流し込むと、のどにカーッと来るではないか。
おお、これ酒じゃん!
酒以外の何者でもないよ。
うまいよ!
甘いけど。


ストレートのみりんは基本的に「紹興酒」と近い味で、それぞれの違いは

 ●福来純…もっとも甘みが強くまろやか。
 ●三河…辛口で日本酒に近い味。
 ●タカラ…さらりとしてキレがある。

てな感じ。
もちろん値段の高い福来純や三河の方がおいしいが、タカラもそう悪くない。少し氷を入れたり、お燗をしても美味。あれこれ細工しなくて良かったのね。
わ〜いわ〜い!
やっぱりみりんはイケるんだわ〜。

エキス分について

……しかし、こうしてみりんを飲みまくった翌日、私は近来まれに見る二日酔いとなりました。
頭痛が激しくて起き上がれない。なんでよ、あんなおいしかったのに。

そこで前述の独立行政法人酒類総合研究所に、恥ずかしながら「みりんて悪酔いするんでしょうか?」と聞いてみました。すると
「エキス分が多いですから、悪酔いすることはありますね」
とのお答え。
エキス分!
なんでもエキス分とは「不揮発性成分」のことだとか。お酒の場合、エキス分はほとんどが糖分だが、乳酸なども残っており、それらはうまみ成分でもある反面、頭痛の原因にもなるそうだ。

むー。エキス分め。
と思いかけたら、研究員さんから「でもエキス分だけが悪者じゃないですよ。お酒なんですから、何でも飲み過ぎれば悪酔いします」と釘を刺された。
確かに。
みりん1本飲むなんてバカですよ。
食前酒程度に、ちょろっと。それがみりんドリンクのコツであります。

つまみは「さば水煮」がベストでした。

 

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