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コネタ


コネタ632
 
レモンいろがあるならバナナいろがあってもいいじゃないか!
バナナとレモンいろのツーショット

あるテレビ番組で、日焼けした肌の色を絵の具で作っていました。
なーんだ、そんなのカンタンそうじゃん
と思っていた私が見たものは、大学教授や日本画家ら専門家を中心にした壮大なプロジェクト……。 

6時間かけて作り上げた『まつざきしげるいろ』は、本当に日焼けいろをしていまして、思わず絵の具が日に焼けてしまったのではないか、と、疑ってしまいたくなります。
企画に協力していたサクラクレパスさんは、ずいぶんと太っ腹、まつざきしげるいろを含めた12色絵の具を視聴者プレゼントしていました。

わ、私も、作ってみようかな……

そうは思いましたが、あいにく私の周辺に「まつざきしげるさん」はいらっしゃいません。 超専門家もおよび出来ません。なにより6時間も努力できません。

ということで、一番身近な食べ物で自然の色を作ってみることにしました。

八百屋で購入したバナナ、トマト、そしてピーマンが主役です。(カンタンそうだから)

あ。信号色。

(text by 土屋 遊

レモンいろはほんとうにレモンの色なのか

まず、私の目に飛び込んできたのは絵の具セットの「レモンいろ」。

「まつざきしげるいろ」と比較しますとインパクト、そして文字数的にもかないませんが、自然の色をネーミングしたからにはさぞかしレモンを研究なさったのだろうとお察しいたします。


うわっ。あ、あれ……

我が家は親米家なものですから、今回使用したのはカリフォルニア産。しくじりました。 おそらく、メーカーの方々は国内のレモンを様々な角度から検証し、この、少々明るめのレモンカラーを誕生させたのだと思います。
それでは、と、「レモン(カリフォルニア産)いろ」を作ろうと思いましたが、それでは苦汁のレモン汁をなめて検証なさったメーカーの方々に失礼だろうと、レモンいろの原産地をこれ以上追求することはやめにした次第です。



とにかくいろいろ試す
色彩を学んだ方も完敗
やけくそではありません(あくまでも)

バナナいろにトライします

これはちょっと手強いかも……と一抹の不安がよぎりますが、同じ系統のキイロからせめてみましょう。

バナナです。

バナナは食べることも安易ですし、友人をコケさせる道具としても重宝していますので色を作るのもカンタンなはず。
きいろと白でイケるんじゃないでしょうか。

きいろと白、レモンいろ、あか、みどり……次々に試しましたが、まったく同じ色、というのがなかなか出来ません。
奇声を発する私に、ギャラリーがああでもないこうでもないと救いの手をさしのべてくれるのはいいのですが、いっこうにバナナいろに近づきません。それどころか、

「バナナをはじめて食べたのは織田信長」

「冷蔵庫に入れると早く茶色くなる」

「セニョリータというバナナはエロくないか?」

など、ほんとうかどうかわからないバナナ情報だけがとびかっていました。

自家製リトマス試験紙でいろいろと試すのもめんどうになってしまったので、バナナに直接色をのせて比較してみます。

 

カメラもとらえられない素早い動き
絵の具で特殊メイクの人口内出血

絵の具の可能性を目撃する

私がバナナをなにやらモダンに仕上げているあいだに、その場にいあわせた松下さんが、あやしげな手の動きをみせ、あやしげなものを作り上げていました。

内出血です。

「あれ?あたし、無意識に殴りました?」

松下さんは役者さんなので、舞台メイクの素質がおありなのかもしれません。プロフェッショナルな技を見せつけられ、やや萎えていた『しぜん色づくり』の意欲がまたでてきました。

バナナいろに成功したのか失敗したのかよくわからないまま、ピーマンに取りかかります。 あざメイクで、プロ級の腕をご披露なさった松下さんが、あの不気味な手で限りなくピーマンに近いピーマンいろを作ってくださっていました。

どれがぴったり?
ピーマンに迷走中

真っ赤なトマトのかくし色は……

一番むずかしいのでは?と思い最後にもってきたトマトでしたが、これはいともカンタンにできあがりました。
偶然の産物とはいえ、最初に混ぜた青と赤、そしてみどり。この3色だけでほれぼれするほど見事なトマトいろができあがったのです。
あまりに違和感がないので、これではまちがえてたべてしまってはたまりません。ふつうの赤も塗って「えのぐ塗りたて」風に仕上げました。


ツヤの関係で写真ではうまく伝わりませんが、ほんとにぴったりのいろ。

それでは、私(とその他)がおよそ3時間かけて作り上げた自然いろの超大作をごらんいただきましょう。本当は、実物をお見せしてじまんしたいのです。


下段、左から3番目がバナナいろ
こちらの色、ぜんぶ混ぜています
下が松下さんピーマン。上が土屋作
けっこう混ぜてます
自分では神業だと思いました
この三色で生んだトマトいろ

 

今回の検証でわかったこと。それは、

『神が作った自然の色をつくるのはむずかしい』

ということ。そして、

『でも、運もあるかも?』

ということです。


土屋作・静物画風。絵的にさびしいので洋がらしもどきを加えてみました。

余談

ところで、うちのマンション前の意味不明の電柱(のようなもの)に、一ヶ月くらい前から「ペンキ塗りたて」の紙が貼ってあります。たしかにおっしゃるとおり、いかにも塗りたてのようなツヤっぽい深紅をしています。じまんの黒チャリを置く場所なので、気になってしかたありません。日々観察していますと、どうも雨が降った数日後にはきれいに貼り直しているようです。まさか毎日ペンキを塗っているのでしょうか。それとも今流行の兆しをみせている超異常現象でしょうか。宇宙人の仕業でないとすると、もしかしてデイリーの取材かなにかですか?


洋がらしはゴールドで


 

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