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コネタ


コネタ680

 
コンビニエンスストア8時間耐久立ち読み!
コンビニの立ち読み

立ち読みが好きだ。特に、近所のコンビニで、無防備な空気の中で立ち読みしている瞬間がたまらなく好きだ。ずっと立ちっぱなしでもぜんぜん疲れない。

ある日その事を友達に話したら、一日中立ち読みしていても疲れないか? と言われたので意地をはって「疲れない!」と言い切ってしまいました。本当に一日中立ち読みしても疲れないのか、試してみました。

梅田カズヒコ

ただただひたすら同じ場所で立ち読みをしていたら記事がすぐに終わってしまうという事と、何よりお店に迷惑ということで、ある程度移動しながら立ち読みをしていく事にしました。

その他、基本的なルールはこちらです。


ルール

1,新宿駅から甲州街道(国道20号線)を西へ歩く。
2,コンビニを見つけたら中に入って、目の前のお客さんが読んでいる雑誌と同じ雑誌を読む(自分の好きな本だけ読んで終わらないように)
3,立ち読みしているお客さんがいないコンビニはパス。
4,耐久戦なので基本的に飲食は禁止。ただしイートインできるコンビニ(ミニストップなど)のみ食事タイムが許される。
5,一店舗での立ち読み時間は30分から1時間ぐらいに制限

 

立ち読みするぜ!

新宿駅 PM2:00 スタート!

さっそく新宿駅からスタート。左は午後2時の新宿駅の写真だが、なんだかいつになく元気だ。今回は自分の好きな立ち読みが思う存分にできるとあってかなりテンションがあがっている。8時間後も同じように明るい顔で終わりたい。

さっそく新宿の甲州街道沿いを歩く。新宿は意外とコンビニが少なかった。というより、コンビニが大通りになくて、一本入った路地などに多いようだ。ひょっとするとこの企画、立ち読みより歩いている時間でかなり費やされるのでは、と不安になってきた頃に一軒目のコンビニを発見。

あった! 一軒目のコンビニ発見。
お! さっそく立ち読みしている人がいるぞ!

 

一番手前のお客さんが読むこの雑誌に決定

さっそく一冊目の立ち読み雑誌が決定。

ここは新宿新都心に近く人の出入りが多くあわただしい店だった。立ち読み客も多い。さっそく一番手前で立ち読みしている男性の読む雑誌を一冊目の雑誌に決定。こっそり何を読んでいるかのぞくと、『FLASH』を立ち読みしていた。さっそく横に入って読む。

店内は男性客が多く、やや成人向けの内容を含むFLASHを読んでいても恥ずかしくなかったです。

ただ専門学校が近いのか、学生が何かの資料をコピーしていました。


1軒目 am/pm (西新宿)

ATM機がやたら多い。

立ち読み時間:40分 2時10分〜2時50分
雑誌:FLASH
印象に残ったページ:漫画家とり・みきさんのビデオ収集癖。
その他:コンビニなのにATMががやたら多い。
立ち読み度:★★☆☆☆
雑誌の種類は豊富だが、全体的にあわただしくお客さんの出入りも激しい。また、雑誌の配列の規則性がよく分からなかった。

 

2軒目はミニストップ。

彼氏といい雰囲気だったカップルの彼女。このあと、彼氏がやってきます。

2軒目へ移動。

特に面白いこともなかったのでさくさく2軒めへ移動。再び10分ぐらい歩くとミニストップを発見しました。

ここでは少年サンデーを立ち読み。実は普段あまり漫画を読まないほうなのですが、久しぶりの漫画にどっぷりはまることができました。
1時間たっぷり立ち読みを楽しんだ。たちっぱなしで腰が痛くなるかと思えばまったくそんなことはなかった。そういえば僕は昔コンビニでバイトをしていたのだ。コンビニの仕事は立ちっぱなしだが、ちょこちょこ体を動かし体勢を変えるのでなんともない。

集中して立ち読みに没頭できたが、途中から横のカップルが妙にいちゃいちゃし出しました。小声でしゃべるのでところどころが耳に入ってよけいに気になります。

男「ばか。………(聞き取り不能)買ってやっただろ………か?」
女「ワタシ………だって………」
男「えー……」

まるで家にいるような雰囲気だ。ちょっとうっとうしかったが、カップルの気持ちがわからなくもない。コンビニには、人を家にいるような錯覚に陥れる何かがあるからだ。

ミニストップには店内で買ったものを食べることができるイートインコーナーがある。さっそく最初に決めたルールに従い食事休憩します。この先いつミニストップに出会えるか分からないのでしっかり腹ごしらえした。


コンビニには珍しくお客様の声が。

お客様の声を発見

ここのコンビニには珍しくお客様の声ボックスが置いてました。

テレビがあったほうがいい
というお客様の要望に
「ありがとうございます、私もあったほうがいいと思います。でも無理です」と答えています。お客様ボックスがあるコンビニってなんだか営業サイドの顔が見えて好印象でした。


2軒目 ミニストップ (西新宿)

立ち読み時間:1時間+食事休憩30分 3時00分〜4時30分
雑誌:少年サンデー 他
立ち読み度:★★★★★
全体的に静かで清潔な印象がある。雑誌コーナーの通路が広くできていて立ち読み族には良心的なつくりだった。

 

その後もひたすら立ち読みを続ける。

その後もひたすら立ち読み→移動→立ち読みの繰り返し。地味な耐久レースが続きます。


立ち読み中
移動中。
疲れてたまらず座り込む。
日が暮れてきた。

 

前の人が読んでいた観光情報誌。

普段まったく読まない雑誌を読む。

今回は前の人が読んでいた本を読むというルールだったので普段ほとんど読まないものを読めて面白かったです。たとえば左の写真は4軒目で読まれていた“まっぷる・東京・舞浜・お台場編”
ディズニーランドやお台場のちょっと役に立つ情報が満載でした。ディズニーランドに行く予定のない僕にとっては役立つかどうかわからないけど、行った気にさせてくれる本でした。30分読み続けるのが少しつらかったけど。

さまざまな店で立ち読みをしてみて立ち読み客が多い店と少ない店の法則性をみつけた。

 

立ち読み客が少ないお店の特徴。

1,レジと雑誌コーナーが向かい合ってるコンビニ(写真左のような)は立ち読み客が少ない。

2,コンビニの広さと立ち読み客は比例しない。狭いコンビニでも立ち読み客は多い。


この法則を知ったところで人生で何の役に立つかは謎ですが、知らないよりは知ってるほうが何かの役には立つかもしれない。


今回立ち読みをしたコンビニと読んだ雑誌
1,am/pm  新宿新都心店 『FLASH』
2,ミニストップ 西新宿3丁目店 『少年サンデー』
3,am/pm 渋谷文化女子前店 『月刊少年ジャンプ』
4,ポプラ 初台店 『まっぷる東京・舞浜・お台場』
5,セブンイレブン 渋谷本町一丁目店 『ダ・カーポ』
6,ファミリーマート 荒井屋幡代店 (立ち読みしてる人なし)
7,ローソン 渋谷本町一丁目店 『パチスロ必勝法』
8,ファミリーマート 笹塚二丁目店 『少年マガジン』
9,ミニストップ 大原店 『東京1週間』
10,ファミリーマート 明大前店 『パチスロ大連勝』
11,セブンイレブン 世田谷松原店 (立ち読みしてる人なし)
12,サンクス 下高井戸店 『週刊新潮』

立ち読みをしたコンビニ:12店中10店舗
移動距離:新宿→下高井戸 (6.5km程度)
耐久時間:8時間(内純粋な読書時間6時間程度)

総評:これをはじめるまでは立ち読みって男女共通の道楽だと思っていたが、意外に女性はほとんどいなくて、だいたいは男だということに気がついた。そのため雑誌もパチスロものやゴシップ、漫画がやたら多い。
雑誌コーナーが外から見える場所に多いのはお客さんが中にいる事が外から見え立ち寄りやすいようにしているかららしいです。

 

そして、いよいよゴール!


もう少しで8時間、雑誌を持つ手も少しそわそわしてきました。
PM10時。ついに8時間コンビニ立ち読み達成!

 

8時間耐久立ち読みを決行しましたが、立ち読みが好きな人なら苦痛なく楽しめると思います。(12時間とか14時間やれといわれたら無理かも)やり終えた達成感というよりは、あー、読んだなーといった曖昧な感情でした。もしとても暇な人がいましたらぜひ一度試してみてください。無駄な一日になっても保証はしませんが……。

最後にちょっと書かせてください。僕とコンビニ。

今回は立ち読みがテーマだったが、とにかく僕は何かにつけコンビニが好きだ。いや、もうこの際、好きだという表現も間違っているのかもしれない。僕はコンビニとともに大きくなってきたといっても過言ではない。
1969年に日本初のコンビニエンスストアがオープンしてから(コンビニのスタート年には諸説あるらしいが)12年後の1981年に僕は生まれた。もう街にはコンビニがあふれていて、もちろん僕が生まれた日から家の前にはコンビニがあった。僕が夜中急に泣き出したとき、母はおむつを買いにコンビニに走ってくれたに違いない。そういったことを目上の人に話すと、生まれた頃からコンビニが生活に密接に関わっていたのは、僕らがはじめての世代だった事が窺い知れる。
小学校の時、駄菓子屋は近所になかったが、代わりにローソンで駄菓子が売っていて、よく買って食べた。中学校の時、高校受験に嫌気がさして学校をサボったとき、僕はコンビニで立ち読みをしていた。
フリーターをやっていた頃、コンビニバイトにずいぶんお世話になった。コンビニは朝が弱い人でも夜中に働く事ができる。しかも深夜に働けば深夜手当てが付くから少し時給が高いのだ。

とにかくさまざまな形で僕はコンビニの世話になった。僕にとっては家より落ち着く場所かもしれない。でも、コンビニが好きだと話すとなぜかみんな怪訝な顔をする。コンビニは単なる生活手段としてのコンビニであって、好きとか嫌いとかではないのだ、と。しかし想像してみてほしい。僕らがもし地球から何万光年も離れた場所に突如置いていかれる事があったとしたら(飛躍し過ぎですか?)地球の、日本という国の、コンビニエンスストアにノスタルジーを感じて、ああ早くあの涼しげなコンビニに帰りたい、ときっと思うはずなのだ。
僕ら現代人の生活スタイルを考慮して今日もしたたかに進化を続けるコンビニの様子を、今日も脳裏に焼き付けていたい。

お世話になっています、コンビニ。

 

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