ビブラートをかけると、音がゴージャスになる。「夕焼けこやけ」をビブラート版を聞かせていただいたのだけど、この曲って、こんなにオゴソカだったっけ? というぐらい変わります。「夕焼け」というよりは「トワイライトゾーン」ですよ。超次元体験ですよ。
ビブラートは、片脚を小刻みにふるわせることで、かけることができる。貧乏ゆすりをするように左右の脚をふるわせて、ふるわせやすいほうを使う。おどろいたことに、ハッキリわかるのだ、どっちが使いやすい脚なのかが。両手を組んで、右(か左)の親指が上にくると違和感があるのと同じ感じで。ちなみに私は左脚だった。みなさんも確かめてみて!
カラオケのCDにあわせて、平井堅の「瞳を閉じて」を先生に演奏していただいた。お、たしかに平井堅が歌ってる! ノコギリに平井堅が宿っている!
胡弓などもそうだけど、ノコギリの音は、人の声に似ているかもしれない。そういえば、先生は「夕焼けこやけ」の2番を、歌うのと同じリズムで弾いておられましたっけ。というか、「お前はアホか」じたいが人の声だ。
もちろん、ノコギリは主旋律だけでなく、伴奏もできる。映画『デリカテッセン』ではホヨ〜ンとした音で主人公と恋人が二重奏をしていましたよね。 |