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コネタ


コネタ782
 
墓がでかい

僕が沖縄に来てまず思ったことは、海がきれいとか空が青いとかそういう一般的に言われるイメージではなく

墓がでかい

だった。とにかくでかいのだ、墓が。まあみてくれよ。

安藤 昌教

こういう階段を上ると。

墓への道はいたるところに

沖縄の田舎道を車で走っていると、脇にそれる階段のようなものをよく見かける。これがたいてい墓へと続く小道なのだ。早速上ってみよう。

たいていでかい墓があります。
階段を上るとやっぱりありました、墓。どうだでかいだろう。すでに遺跡の域に両足踏み込んでる。沖縄の墓は他の地域のものと違って、寺の裏にまとまって作られていたりしない。最近では集団墓地みたいなものも増えてきてはいるが、家の裏山とかにいきなり単品で建っていることの方が多いのだ。
家の隣がでかい墓。
マンションと比べてもひけをとらない存在感。

 

単純に美しいです。

ちゃんと意味があります

このスタイルの墓は亀の甲羅に似ていることから亀甲墓(きっこうばか、かめこうばか)と呼ばれている。しかし実際は亀ではなく女性の子宮を模しているとのこと。墓の入り口は産道なのだ。人は子宮から産道を通って生まれ、死ぬとまたそこへ帰っていくという考え方。

そういえばこの曲線美、どこか女性的な感じがしなくもない。

すみません、写真撮らせてください。
墓の前にはたいてい広場がある。毎年行われる清明祭や旧盆の時期になると、この広場に親戚一同が集まって宴会をするのだ。墓で宴会、他では考えられないだろう。沖縄の墓は他とは違い、おどろおどろしい雰囲気がない。墓は生きている人とも密接に繋がっているのだ。
建設中の墓にも出会えた。
重機を使っての建設はさながら家造りのよう。

 

でかい墓は文化です

でかい墓はやはり作るのもたいへんだ。建設中の墓の現場は重機が入ってさながら住宅の建設現場のようだった。沖縄には墓専門の業者さんも数多くいて、そこかしこに「墓、つくります」と書かれた看板がかけられている。でかい墓は沖縄の文化なのだ。

特許工法の墓。
職人のなせる業です。
6坪というと12畳くらい。それがミニマム。
海が見える物件なんてのも。

でかいことはいいことだ

気付かれないように進行してきたでかいシリーズも、葉っぱパン、ときて今回は墓だ。沖縄は土地こそ狭いが、ものはなにかとでかい。そういう気質が南国の開放的なムードを底の方で支えているのではないか。なんて勝手な考察を交えつつ、これからもでかいものを探していきたいと思っています。


 

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