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コネタ


コネタ810
 
幽霊を保管している寺
幽霊を保管?

長崎に、幽霊を保管している寺がある。

毎年8月16日がその公開日になっているので、見に行って来た。

T・斎藤

不気味な幕開け

私がその寺に向おうと歩いていたら、
電線に鳥がたくさんとまっていた。

これは一体何を意味しているのか?
私に対する警告か?


大量の鳥が電線に

不気味

寺に着いた。
幽霊を祀っているのは、長崎市伊良林にある光源寺というお寺。毎年1日だけ、8月16日に幽霊の一般公開が行われる。


光源寺

寺に入っていくと、今度は猫が葉っぱの陰から私を偵察していた。本堂に至るまでにさまざまな尖兵が私の同行を観察しているかのようだ。


猫が見てる

門に掲げられた御開帳の立て札。
「産女」と書いて「うぐめ」と読む。

この先にいるのか

本堂に着くと、そこからはお寺のかたの案内に従い進んでいく。昼間だというのに妙に暗い廊下を進んだその先で見たものは…。


で、出たぁ〜〜!!


木像だけど。

これがこの寺で長年保管している幽霊の木像。
薄暗い部屋とロウソクによる灯りでけっこう本物っぽく見える。ゆら〜っと揺れている。


住職の話を聞く子供たち

フラッシュを焚いて撮るとこんな感じ。
夏休み期間だったので、子供もたくさん来て住職の話を聞いていた。ほのぼの。

ところで、なぜこの寺には幽霊の木像があるのか?

それはこの寺が舞台と言われ伝えられている
「飴屋の幽霊」という民話があるからだ。
民話の内容は、簡単に言うと以下のような話である。

長崎のとある飴屋に毎晩遅く、青白い女の人が一文銭を持って飴を買いに来るという。不審に思い後をつけて行ったところ、その女は墓地に行きそこで姿を消した。

すると墓の中から赤ん坊の声がするので、掘り起こしてみたところ、中から生後間もない赤ん坊が出てきた。
母親が死んだ後、墓の中で赤ん坊が生まれていたのだ。

死んで幽霊になった母親が、赤ん坊のために毎晩飴を求めて飴屋を訪れていたのだった…。

と、こういう話である。

つまりこの幽霊、まったく害がないどころか子想いの心のやさしい幽霊なのである。

寺には幽霊の掛け軸が4つ残されている。
うち一番右のものが最も古く、幽霊の木像のモデルになったと言われている、とのこと。


幽霊を描いた掛け軸

帰りに、幽霊が毎晩買いに行ったという飴をおみやげにもらった。


おみやげに飴をもらう。

飴は水飴を固めたような感じで、ハイチュウのようにやわらかい食感。美味しかった。

これを舐めるとおっぱいがよく出るようになるとのことで、産後の母親たちに重宝されている。

光源寺

長崎県長崎市伊良林1-4-4
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