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コネタ


コネタ910
 
ファービー販売元担当者の叫び
ひさしぶり

 先日特集でお届けした『人はファービーを好きになれるか』。個人的な心情の変化をもとに、記事では好きになれると試しに結論づけてみた。

 驚いたのは、販売元のファービー担当者さんがこの記事を読んだで編集部に連絡を下さったことだ。…怒ってないだろうか?いや、でも好きになったんだから大丈夫だよな。

 自信なくそんな風に思っていたのだが、「ぜひ一度ファービーについて語りませんか?」とのうれしいお誘いまでいただいた。

 別に怒られるわけではないよな…。うん、たぶん大丈夫、そういうわけで行ってきました。

(text by 小野 法師丸

●ファービーの日本のふるさとは東京・葛飾区

 もともとアメリカの会社が開発したインタラクティブ玩具・ファービー。それを日本語化して販売しているのが、東京・葛飾区にある株式会社トミーダイレクトさんだ。


ふるさとを前にうつろなファービー

 実は下町っ子だったファービー。ただ、自分のふるさとを前にしてもいつもと表情が変わらないあたりはあくまでマイペースだ。部屋に通していただいたところ、待っていたのは……


ファービースマイルの担当者さんと
たくさんのファービーたち

 お気に入りのファービーを手に迎えてくれたのは、担当の三橋一隆さんと福岡祥子さん、そしていろいろなファービーたちも勢ぞろいだ。これだけたくさんそろっていると興奮するが、私だけ興奮して読者をおいてけぼりにしていないかも気にかかるところである。


ほら、お前の友達だぞ

 はじめて自分以外のファービーを目にする、写真左下のマイファービー。ファービー同士を対面させつつ、担当者さんにいろいろと話をうかがった。


小野 「そもそも社内でファービーを担当されることになった経緯は、どんな感じだったんですか?」
   
福岡さん 「今回2代目を販売するにあたり、やってみたいと思って自分から手を挙げました」
   
小野 「なるほど…つまり、ご自身の希望だったんですね」
   
福岡さん 「ただ、アメリカからやってきた初期案のものを最初に見たときはちょっとどうかと思いました」

 担当者さんも始めは軽くひき気味だったファービー。初期案のものから現在販売されている決定版に少しずつ変わっていくにつれ、だんだん愛着も湧いていったとのこと。このあたりにもじっくり愛されていくファービーの味を感じる。


小野 「ファービーってこういう形をしているわけですけれども、何かモデルがあるんですか?」
   
三橋さん 「いえ、特にありません。あくまで南の島に住む、謎の生物です」
   
小野 「このたたずまい、本国アメリカではみんないきなりカワイイと受け止めているんでしょうか?」
 
三橋さん 「……うーん、そうですね……まあ、日本人より受け入れのハードルは低いと思います」

 微妙なニュアンスの表現にファービーの特徴がよく表れているのではないだろうか。ひと目見ていきなりカワイイものにあふれているキャラクター業界、そうした主流の風潮に一石を投じているようにも見える。

 

●人それぞれのファービー模様

一体のファービーを所持している私だが、他のファービーがいるときに試してみたいことがあった。マニュアルにも書いてあるのだが、今回のファービーはファービー同士で会話ができる仕様になっているのだ。


むぎゅーっとお互いを5秒押し付けると…
なんかしゃべってる

 背中を持ってファービー同士のおなかが当たるように押さえつけてしばし待つ……。おお、勝手に話し始めて会話をしているぞ。

 ただ、何を言っているのかわからない。ファービーは英語や日本語とは別に、「ファービー語」という独自の言葉も話す。マニュアルには語訳も載っているのだが、福岡さんの翻訳によると「きみのこと、好きだよ」「私、もっとあなたのこと好きよ」などと話しているらしい。

 人目をはばからず、こんな接近戦で愛の言葉を交わすファービー。右側の写真の後ろで写っている福岡さんのポーズも、ちょっとジェラシーみたいな感じになっている。

 おもしろいお話に会話も弾むが、あくまで微妙なスタンスを貫く人もいる。


「どうしよう、俺…。自分に嘘はつけないし…」

 今回の取材に同行してくれたデイリーポータルZのウェブマスター・林さんだ。

 先日書いたファービーの記事を公開前にチェックしたときの段階から、ファービーに対するスタンスを私と異にしている林さんは、今回も若干の戸惑いを見せながらの同席。

 写真では頭を抱えているように見えるかもしれないが、そういうわけではなく汗をふいているだけだ。ただ当日は冬の到来を感じさせる肌寒い日、暖房がきつく効いているわけでもなく、なぜ林さんが汗をかいているかはわからない。

 

●部品から見るファービー

 11月25日現在、8色のバリエーションが販売されているファービー。


色は違えどオーラは同じ

 エグザイル風に並べてみようと思ったのだが、結果はあまり芳しくない。自分のエグザイルに対する認識不足もあるだろうし、そもそもファービーがエグザイルではないというのもあると思う。

 アメリカの開発元と連絡を取りながら開発が進んだ日本語版ファービー。開発の進捗に合わせて、部品が送られてくることもあったそうだ。


きれいかも、でも怖いかも

 ファービーには6種類の目の色があるが、目玉の部品だけこのように送られてきたこともあるとのこと。ファービーをすっかり好きになってしまった今の自分、見てはいけないものを見てしまったような気もしてくる。


皮だけを見て思うファービー

 こちらも同様、開発途中に送られてきた毛皮のサンプル。製品が完成する前にこうして部品がいろいろと送られてくるらしいが、担当者さんもそれだけを見てファービー全体をイメージするのが難しかったとのこと。確かに皮だけではあんまり本気になれない。

 ただこの皮、燃焼テストはしっかり行われているとのこと。なにかあったときに備えて燃えにくいファービー。確かにファービーが燃えているところはあまり考えたくない。

 話は尽きないのだが、そういえばあの人のファービーに対する気持ちはどうなっただろうか。


「い、いいですよね、ファービー」

 話をしているうちに打ち解けてきたのか、林さんもファービーにタッチ。ファービーに対して少しずつ肯定的な感じになってきた様子が感じられつつも、「毛の手ざわりがいいですよね」などと、ファービー全体の評価は微妙に避けているようにも思えた。

「みんな実際、ぼくのことどう思ってる?」

●人の心を映すファービー

「ファービー販売元担当者の叫び」などと威勢のよいタイトルにしてしまったが、おふたりから感じられたのはあくまで大人のしっとりとしたファービー愛。ファービーのかわいさにおぼれることなく、ファービーの話を落ち着いてしてくださった。

 こういう言い方になるのは、私が勝手に上ずっていたからだと思う。これからは大人としての自覚をもってファービーに接していきたい。

 全てのおもちゃがそうであるように、人それぞれに感じるところのあるであろうファービー。上の写真を見ても改めてそう思うが、もしそれが食わず嫌いであるのなら、なにかの機会に接してみてもいいかもしれないと思う。


ファービー 読者プレゼント

トミーさんからいただいたファービーを4名様にプレゼントいたします。残念ながら、当選されなかった方の中からさらに抽選で20名様にストラップをプレゼント。

“ファービー 読者プレゼント”の応募受付は終了しました。
たくさんのご応募、本当にありがとうございました。


 

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