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コネタ


名古屋コネタ
 
名古屋コネタ60本ノック

林:不安になるんですが、この企画ページ、みんな憶えててくれるのでしょうか
古賀:だ、大丈夫ですよ。そうそう、感想メールもいろいろいただいてます。先日の古賀のコネタ、「ふにゃふにゃの煎餅」に関して、とりあげた「生せんべい」の食べ方が間違えているとのご連絡もいただきました。べろーんと取り出した1枚は実は3枚重ねになっていて、薄く剥がして食べるそうです。ありがとうございます。
林:よかった、誰もいないところでアホ踊りをしてたわけじゃないんですね
古賀:アホ踊りって……
古賀:じゃあ今日はそんなアホ感あふれるネタからスタートしようじゃないですか。
林:なんだろうな。鼻たらしてる僕でしょうか。



名古屋コネタ18


大須射撃練習場

安藤 昌教

 大須には射撃練習場がある。実は僕は射撃練習場と聞いて温泉街にある射的を連想していた。しかしここ大須射撃練習場のドアを開けるとそのギャップに驚かされることになる。まず第一に18歳未満禁止、酒を飲んでいたら退場、そして景品は出ませんという但し書き。ここはいわばハードコア射撃場なのだ。扱うことのできる銃は空気銃ではあるが、警察の許可が必要なほどの殺傷力を持つライフル銃。経営する老夫婦がライフル銃を扱う姿は本当は怖いグリム童話みたいだった。


手際よくライフルの扱いを教えてくれます。

 しかしびびってばかりもいられない、何はともあれ経験してみることに。銃の扱い方はおばあちゃんが手際よく教えてくれる。ライフルの胴を二つに折って金属の弾を込める。このときに銃口を下に向けたりしてはいけない、暴発したら簡単に足を貫通してしまうから。ひょえー。弾を充填したら銃のグリップを肩に固定して狙いを定め、息を止めて引き金を引く。


息を止めて狙いをつけます。

「ズドン!」
「バリン!!」

乾いた銃声の後に弾の当たった陶器の皿が弾け飛ぶ。かなりの衝撃に一瞬思考が真っ白になった。


やばいです。

「かなりやばいです。鼻水が噴出しました。」

林さんはショックで花粉症が悪化したようだった。ご夫婦はこの道40年の大ベテラン。若者で賑わう商店街を散策していて、こういう趣のあるお店に出会うとどこかほっとする。これからも静かに永く続けていってもらいたいものだ。




古賀:たらしてるっていうか、噴出してますよ
林:名古屋って花粉がすごくて、東京ではそんなでもなかったんですが、完全に花粉症になりました。ホテル住まいで弱ってたというのもあると思いますが
古賀:そりゃ鼻水も吹き出ますね…
古賀:それにしてもすごいスポットです。1枚目の写真とか妙な雰囲気。
林:店の主人が片手でライフル撃って皿をバリバリ割るんですよ。西部劇のならず者みたいに。花粉でぼーっとしてたので、いま思うと夢のようです。悪夢。
古賀:安藤さんも書いてますが「本当は怖いグリム童話」だ。
林:ほんと。じゃあ、古賀さんもあほチックなやつを。
古賀:ちょうどよくアホ怖いネタがありますよ



名古屋コネタ19


門前町のダークサイド

乙幡 啓子

名古屋から名鉄で30分、ここ津島市は津島神社の門前町です。と旅番組風に始まったが、ここへは神社ゆかりの伝統菓子「あかだ・くつわ」を取材するために足をのばしたのだった。

駅から神社までの商店街は、その昔港町として、また中部の要衝として栄えたにしては、えらくのんびりしたものだった。道端には道祖神、串団子を焼くおばちゃん。


やんごとなき だうそじん
写真は本文と関係ありません。

いい天気。ぼわーっと温気にあてられながら、のんきにぶらぶら神社までなおも歩くと、道端にごみ収集所。



いや、そりゃ収集所くらいあるだろうが、ここではこんなものを収集するらしい。


衝撃映像。

ペット!犬猫捨てるときはここへ入れるようにしてくださいってか!火曜は爬虫類、水曜は鳥類、こうもりは原則犬猫と同じ曜日ですのでご注意をってか!

なんだ、なんなんだ津島。門前町の情緒に隠れて、こんな行為が平然と行われていたとは驚きだ。と、私と古賀さんはおののきつつもしっかりそれを写真に収める。

と、その取材時はぼわーっとなった頭でそうとしか考えられなかった。で、今気づいたのだが、このペットは「愛玩動物」のpetではなく、「ペットボトル」のPET、 Polyethylene Terephthalateではなかったか。

いくら最終日ですっかり頭がネタ探しモードになってたとしても、気づくの遅すぎ。でもペットと言い放たれるとそう思っちゃうじゃないか。思いませんか。思わない。そうですよね。

このネタは成立してますか。


「埋立ゴミ」ってここで言われても、って気がするよ。



林:うわあ!ほんとにペット捨てるんだあ!!
古賀:乙幡さんも私も疲れてたのか全然ペットボトルに思い至らず震えてました。今考えると相当ボーっとしてましたね……
林:ええ、誰が見てもペットボトルですよね……
林:埋立ゴミはよかった。
古賀:ゴミの行き先がリアルです。
林:「もえる」「もえない」だと目先のことだけど、「埋立」「焼却」だと、遠い目になる。リリカルですね。
古賀:ゴミにリリカルを見ますか。気分がミニマルになってきたところで、また明日!
林:山頭火の気分です。では。

 

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