男のロマンを感じた店。
回転喫茶とは回転寿司のようにコーヒーやミックスサンドがベルトで流れてくるわけではなく、なんと店ごと回転してしまうわけです。なんか思い切りのよさがあっていいと思います。僕の中で勝手に思う名古屋のイメージは『アメリカ』です。車社会、郊外文化、家族連れ(一軒家が多い)、貿易、ごはんの量が多い。そして大味ながらダイナミックなアイディア。
港のそばの高い展望レストランなんかがぐるぐる回転している例はあるが、こちらは田園地帯でくるくる回っているので見物できるのは、畑、民家、道路、駐車場、学校の五種類。
しかし見える景色なんてどうでもよくて僕はこのお店を回転させたことに何かロマンを感じてしまいました。
しかし、店内に入ると異変が。
しかし、現場についてみると、回転喫茶『ロータリー』は回転していなかった。不安になって店の人に尋ねる
「今日は回転してないんですか?」(変な日本語だ)
「実はオーナーが代わって今は回転してないんですよ」
なんと、回転する喫茶ロータリーは回転するのをやめたそうです。先代のオーナーが建築士で、このお店を自ら建築したそうなんですが、メンテナンスが大変で、本人にしかできないことから、なくなく新しいオーナーになってから回転をやめたそうです。
そうだったんだ。危機管理上の理由ならしかたない。しかしこういったお店がまた一つ普通になっていくのか、と思うと少し寂しくもありました。ありがとう、ロータリー。
喫茶店が回転する、そこに何の意味が? と問われても
意味なんてなくても面白いからいいと思う。回転する喫茶店という発想があって、それを実際に作ってしまう行動力は意味を超越している何かがあると感じました。 |