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コネタ


名古屋コネタ
 
名古屋コネタ60本ノック

古賀:おっす!古賀です。
乙幡:おらぁ、乙幡だ。
古賀:なんだかキャラがつかみにくい二人となっておりますが、大丈夫でしょうか
乙幡:今日は古い後輩と飲みに行くんですよ。久しぶりに。
古賀:はあ。
乙幡:渋谷あたりでいい店ないですかね。
古賀:って、お願いしますよ乙幡さん。名古屋、名古屋。
乙幡:なんか外し感を感じつつ、ではこれから行きますか。
古賀:いやいや、面白いですけどね、唐突に渋谷。



名古屋コネタ32


矢場とんの本店はすごい

林 雄司

名古屋のとんかつの名店、矢場とん。みそかつで有名な店である。2003年には東京にも支店がオープンした。

だが、東京の店は場所が銀座ということもあってややこぢんまりした店である。東京の店をイメージして本店に行ってみるとすごかった。

地上7階建てのビルなのだ。すべて矢場とんである。とんかつだけで7階建て。予想を超える規模である。それだけ大きなビルなのに常に40人ほどのお客さんが並んでいる。矢場とんが名古屋の人のソウルフードであることを思い知らされる。


鉄板とんかつ。美味。

あかるい店内。

名古屋で矢場とんを食べるためには並ばなければならないのだ。そんな貴重なとんかつを東京の店ではあっさり食べることができる。贅沢だ。

イギリスではスタジアムでしかコンサートをしないアーティストが日本のライブハウスに出ているようなものなのだ。

あ、で肝心の味のほうだけど、ウマイです。かかっている味噌ばかりフィーチャされるが、とんかつ自体もジューシーで肉厚でさっくりしていて、ウマイです。

また東京店に行かなきゃ。
店内には中日の選手のユニフォームが飾られていた。

矢場とんホームページ

https://www.yabaton.com/


乙幡:もう飲みたいので、ちょっとでも肴になりそうなものから。
古賀:もうですか!(対談現在14:37です)
乙幡:これはもうアメリカンドリームというか、成功者ですね。サクセスストーリー。
古賀:7階建てですもんね。味噌カツでビルが建った!〜味噌カツサクセスストーリー〜
古賀:東京店はこぢんまりと空いてるとのことですが。
乙幡:7階まで全部味噌カツ?
古賀:みたいですよ。「すべて矢場とんである」って。いっぺんに何人の人が味噌カツ食べてるんだろう
乙幡:ビルが透明だったらすごいですよね
乙幡:ビンの中のアリの巣を観察する、みたいに。
古賀:またエラく自由な発想を。見てみたいけど。
乙幡:(・・・遠い目)
古賀:おーい、かえっておいでー。
乙幡:カツ好きとしては「サクサク」に無性にやられています。
古賀:せっかくサクサクしているところ恐れ入りますが、次のネタいっていいすか
乙幡:はっ!どうぞどうぞ。
古賀:景気のいい矢場とんに対して、ちょっぴりさびしげなネタを



名古屋コネタ33


回転する喫茶店、『ロータリー』が回転しなくなっていた。

今や名古屋コネタ界では喫茶マウンテンと並んで有名な『回転喫茶店ロータリー』に異変が起きておりました。ここに報告させていただきます(梅田カズヒコ


これがロータリーだ。丸い。

 

もちろん店内も丸い。

 

ミックスサンドを注文。みずみずしくておいしかったです。

男のロマンを感じた店。

回転喫茶とは回転寿司のようにコーヒーやミックスサンドがベルトで流れてくるわけではなく、なんと店ごと回転してしまうわけです。なんか思い切りのよさがあっていいと思います。僕の中で勝手に思う名古屋のイメージは『アメリカ』です。車社会、郊外文化、家族連れ(一軒家が多い)、貿易、ごはんの量が多い。そして大味ながらダイナミックなアイディア。
港のそばの高い展望レストランなんかがぐるぐる回転している例はあるが、こちらは田園地帯でくるくる回っているので見物できるのは、畑、民家、道路、駐車場、学校の五種類。
しかし見える景色なんてどうでもよくて僕はこのお店を回転させたことに何かロマンを感じてしまいました。

しかし、店内に入ると異変が。

しかし、現場についてみると、回転喫茶『ロータリー』は回転していなかった。不安になって店の人に尋ねる
「今日は回転してないんですか?」(変な日本語だ)
「実はオーナーが代わって今は回転してないんですよ」

なんと、回転する喫茶ロータリーは回転するのをやめたそうです。先代のオーナーが建築士で、このお店を自ら建築したそうなんですが、メンテナンスが大変で、本人にしかできないことから、なくなく新しいオーナーになってから回転をやめたそうです。
そうだったんだ。危機管理上の理由ならしかたない。しかしこういったお店がまた一つ普通になっていくのか、と思うと少し寂しくもありました。ありがとう、ロータリー。
喫茶店が回転する、そこに何の意味が? と問われても
意味なんてなくても面白いからいいと思う。回転する喫茶店という発想があって、それを実際に作ってしまう行動力は意味を超越している何かがあると感じました。

喫茶ロータリー。

一宮市千秋町佐野字工高前10番
TEL  0586-81-3188
アクセス/名鉄犬山線石仏駅より20分
営業時間/8時〜19時 (日曜・祝日は18時閉店)

コーヒーを頼むと右のケーキがサービスでついてきました。回転はしなくなったけど名古屋流サービスは健在だ!


乙幡:回転ありきの造形だったのに。
古賀:ええ、梅田さんもしょんぼりしてました
古賀:「“回転しなくなっていた”ってネタができたじゃん!」って私と林さんで励ましました
乙幡:励ました、んですね?
古賀:「むしろ回転しなくなっててよかったよ!面白いよ!」って
乙幡:他人事だ。
古賀:いやいや、ちゃんと面白いネタになっててよかったです。
乙幡:ええ、すごくいいとこみたいだし。住所が「佐野字工高前10番」で、最寄り駅も「犬山線石仏駅」
乙幡:ぐっときます。
古賀:……? なんだか乙幡さんがまたよく分からないツボに入ったあたりで、また明日!

 

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