けれども、手のひらにのるような小さな体に残る、痛々しい手術のメスの跡を見ると、果たしてこれで良いのだろうかと思うこともある。
本来の野生動物は、ケガや病気をした際、その生死を決めるのは自分の持つ治癒力だけだ。
それがペットになると、飼い主の愛情という、ある意味において一方的なエゴイズムで、自然の摂理に逆らい延命をしようとする。
それが本当に彼らペットのためになっているのだろうか。
たとえばエリザベスカラーをした犬なんかを見ていると、時々そう思うのだ。
もちろん、大切な家族であるペットが一日でも長く健康で生きて欲しいというのは当然の気持ちだが、そういう複雑な思いから、今回の記事を書くことにしたのである。
動物の立場でエリザベスカラーを試したのだ。 |