食品サンプルが食玩になったわけ
お話を伺ったのは株式会社リーメント 開発部 関智子さん。なんで食玩が食品サンプルだったんだろう。
「うちは後発だったんで最初からとばしていきました。キャラクターグッズを作ろうにもライセンスが降りなかったので」
わりとぶっちゃけて教えてくれた。その状況と、関さんがもともと好きだった食品サンプルが合体してぷちシリーズが登場したのだ。
「男の子がガンダムを見るように、食品サンプルが好きでした」
と遠い目をして語る関さんだった(食品サンプルの魅力については2003年の特集「萌え萌え業務用」の3ページ目を見るといいよ)。
手で塗っている
食玩は手で塗っているという話を聞いたことがあるのだが、それがほんとうなんだろうか?
「手で塗ってます。大きなところはスプレーで塗ることもありますが、小さいところは注射器で塗ってますよ」
注射器!それが250円とかで売っていて大丈夫なんだろうか。僕だったら2000円とるね。
食玩ができるまで
着色の部分だけ先走って聞いてしまったが、食玩ができるまでの手順も聞いておいたぞ。
まずは シリーズのテーマと題材を決める。その後、実際に食べに行って写真を撮ったり、お皿などは実際に購入するそうだ。
「舟盛りの器買っちゃってもてあましてる同僚もいますよ」
とのこと。ちょっとうらやましいぞ。次に、原型師(玩具のおおもとの形を作るひと)が原型を作る。原型制作会社は複数あるのだが、食べ物はどこの会社も得意じゃないらしい。メカや動物の玩具は多いが食品サンプルのミニチュアはリーメント社だけである。
「原型師のかたが食べたことないものも大変ですね。パニーニとか」
うん。僕もパニーニって2回ぐらいしか食べたことがない。このようにしてできた原型は中国の工場で量産されるのだ(でも手で)。
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