風邪で喉がやられやすいこの季節、何かと口にする機会の多い「アメ」。
口の中であっという間に溶けてしまうものや、逆にいつまでも残り続けるものなど、アメは種類によって「溶けやすさ」にかなりの違いが。
そこで今回改めてどのアメが一番口持ちがいいのか調べてみることにしました。対象としたのは右の7品。
さて、一番溶けにくいアメはどれだったのか?また一粒なめるのにどれくらいかかったのか?
(text by 岸川 祥子)
まずは体温測定から
アメをなめる前にまずは口の中の温度を計ってみることに。
この日の口内温度は35.4度。低い!まさにアメなめにとって最悪のコンディション。これはかなり時間がかかりそうです。
それにしても何でこんなに低いのか…。まさか緊張?
アメなめに立ちはだかる壁
低体温という悪条件の中、スタートした今回のアメなめ。いざスタートしてみると、さらに思いがけない障害が。
…退屈。じっとなめてる間、とにかく退屈なのです。1個あたり2、3分でなめ終わると思っていたのですが、全然なめ終わりません!
とりあえずいろいろと他のことをして時間をつぶしながらなめてみることにしました。
アメなめには集中力が必要
…と、こんな「ながらなめ」をしていたら、ストップウォッチを止め忘れ、最初から何度もなめなおすハメに。おかげで口の中がガビガビになりました。
ちなみに熱湯(98℃)に入れたアメは口の3倍早く溶けました。温度が口の中の約3倍だから?そんな単純でいいんでしょうか?
それでは肝心の結果のほどを。
7位 いちごみるく (5分51秒)
今回一番早く溶けたのが、このいちごみるく。中にミルクの粉のようなものが入ってるんですが、これがとってもおいしくて、子供の頃「これだけ固めて売って欲しい」と本気で思ってました。
ちなみに粉が入ってる分、アメはとっても割れやすく、かまないようにしていたにも関わらず2分でたちまち粉々に。結局6分足らずでなめ終わりました。口溶け感抜群のアメ。
6位 ボンタンアメ (6分10秒)
続いて早く溶けたのが、このボンタンアメ。オブラートを知らなかった頃、ビニールと間違えてよくオブラートをむいて食べてました。
通常、最後までなめきる前にかんで飲み込んでしまうものなので、なめきるのにどれくらいかかるか予想がつかなかったんですが、結果は6分10秒。思ったより長持ちです。
5位 チェルシー (9分13秒)
さて、ここにきてぐっとタイムがのびます。5位は花柄のパッケージでおなじみチェルシー。
かんでもなかなか割れないので、もしかしたら1位?なんて思ってたんですが、結果はまさかの5位。
堅さと溶けやすさはあまり関係ないんでしょうか?ひょっとすると中にバターが入ってるのが原因かも。
4位 ミルキー (10分8秒)
ここからはまたもや僅差に。4位はママの味・ミルキー。
口に入れてすぐに柔らかくなったので、あっという間に決着がつくだろうと思っていたら、最後のひとかけがなかなか消えず、4位にランクイン。
正直、これかいちごみるくが7位だと思っていたので、ちょっと意外でした。
3位 純露 (10分33秒)
さてここからはいよいよベスト3の発表。3位は純露。
これ、「じゅんつゆ」って読むんですね。カンロあめとごちゃごちゃになって、ずっと「じゅんろ」だと思ってました。
ちなみにプレーンも紅茶味も溶け具合にはほとんど差がありませんでした。
2位 サクマドロップ (15分29秒)
第2位は映画「火垂るの墓」でもおなじみサクマドロップ。親指の頭くらいの小さなアメなのに、なんと全部なくなるまでに15分以上かかりました。
なめ終わった後、「火垂るの墓の節子は1粒なめるごとに15分以上幸せでいられたのか…」と、嬉しいような切ないような気持ちに。
それでは注目の第1位は…!
1位 ホールズ (22分31秒)
2位に7分以上もの差をつけて優勝したのは、ホールズ。のど飴系は長いだろうと思っていたものの、ここまで長いとは…。
このアメ、よくなめてる途中に電話がかかってきて口から出したり、なめたまま寝ちゃったり、なめすぎて口の中がガサガサになったりするんですが、タイムを見て納得。物凄い口持ちぶりです。
まとめ
他にももっと口持ちするアメがあるかもしれませんが、とりあえず今回の7つのアメの中で、一番溶けにくかったのは「ホールズ」でした。やっぱり単純にのど飴系は長く持つみたいです。
それにしても今まで「5分後にまた電話します」なんて時に平気でアメを口に入れてたんですが、5分じゃ全然なめきらないですね…。今回の結果を参考にこれから色々と調節してみたいと思います。