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コネタ


コネタ1028
 
手作りチョコを手で作る
タイトル写真
まさにハンドメイドチョコレート

この時期になると、コンビニやスーパーのお菓子売り場が華やかになる。
そう、バレンタインデーがもうすぐだ。

あいにくボクには、バレンタインに告白された経験がない。
ましてや、手作りチョコなんかもらったことがない。
一度くらい食べてみたい。
だから自分で作ってみた。
愛情たっぷり、温もりたっぷりの手作りチョコを、手の上で。

(text by クドウ

手作りチョコの謎

好きな人への本命チョコは手作りで、というのがバレンタインデーのイメージだ。

しかしこれは幻想で、実際には手作りチョコを男性にプレゼントする女の子なんて存在しない、そう考えれば、ボクが手作りチョコをもらったことがない理由も説明がつきやすいのだが、しかし悲しいかな、お菓子売り場には現実に手作りチョコの材料が並んでいるのだ。

そんな手作りチョコの材料をスーパーで買ってきた。


チョコパッケージ
刻む手間のいらない…って、
コーヒー豆状
そんな手間を惜しむなよ

 

お口でとけて手でとける

ボクはずっと、手作りチョコはカカオをローストして細かくすりつぶして、って作る物だと思っていた。
普通のチョコを湯煎で溶かして固めるだけだと知ったときは、夢がはげしくしぼんだ気がした。

そしてその時、チョコレートはわざわざ湯煎になんかかけなくても、手の上でべたべたに溶けるじゃないか、とも思った。

その原理を利用すれば、もっとお手軽に手作りチョコが作れるのではないだろうか。
そういう実験なのだ、今回は。


手で溶かす
チョコは溶けざり ぢつと手を見る

 

溶けないな

けれども、手の温もりだけではほんの少ししかチョコは溶けない。
何日も待てばぜんぶ溶けきるのかもしれないが 、チョコを手に乗せたまま生活するのはやや不便なので、使い捨てカイロで暖めてみた。


ホッカイロ
温もりがもう少し欲しいときは…
ホッカイロはる
貼るだけで温もりが得られる便利な世の中だ

 

あとは待つだけ

カイロの暖かさは予想以上で、確実にチョコレートを溶かしてゆく。
大手チョコレートメーカーの「ロッテ」が使い捨てカイロを作っているのもこの辺に理由があるのだろうか。

そんなことを考えながらチョコレートが溶けるのを待つのである。


テレビでも見ながら
テレビでも見ながらじっくりと

 

ファンヒーターの力も借りて

なかなか良い具合にチョコレートは溶けてきた。
手のひらチョコフォンデューも夢ではない。
最後の仕上げでファンヒーターの前に手をかざしたら、すばらしい具合に溶けてくれた。
もし溶けなかったら、手ごと湯煎にかけようと覚悟していたので、ありがたい限りだ。


このファンヒーターは探していないらしい
甘いにおいが部屋中に広がる
溶けた
完全に溶けた。手のひらヤンヤンだ

 

溶かしたら、固めなくちゃ

溶けたチョコは、冷やすことで固まる。

よって、氷水に手を入れた。

手作りチョコをおいしく作るコツは、チョコレートに水分が入らないようにする事だとチョコのパッケージに書いてあったが、他に方法が思い浮かばないので、このさい仕方があるまい。


氷で冷やす
一気に冷やす
冷たいの
すこぶる冷たい

 

得体の知れないものができた

手が非常に冷たいのを我慢し、チョコレートが固まったころを見計らって氷水から手を引きあげると、何だか見たことがない(いやどこかで見たような)物体にチョコレートが変化していた。

汚い。

やはり水分は良くないらしい。


固まった
固まったんだけれど、これはなんだ

 

冷蔵庫で冷やして仕上げた

むうむ、当初の思惑とはだいぶ趣がちがうものが出来上がってしまった。

ひと晩冷蔵庫で冷やしてみたら、牛タンスモークのようになったのである。
表面に油分のようなものが浮いて固まり、何だかざらざらしている。
エアインチョコだと思えば思えなくもないが、入っているのはきっとエアじゃない。


牛タンスモーク
しょっぱそうなチョコレート

 

ラッピングして出来上がり

あらかじめ用意しておいた手作りお菓子用の箱に詰めてみたところ、チョコレートの貧相さがさらに際だった。
絶対に人にあげてはいけないプレゼントが出来上がってしまった。
こんなのをバレンタインデーに送ったなら、相手は寝込むこと請け合いだ。


牛タンチョコ
なんでこんな形になったのか不思議ですらある
上品な仕上がり
去年渡しそびれたチョコのようにも見える

まずくはないよ
食べるとそんなにまずくないのがそれはそれで不愉快

●愛をかたちに

結局のところ、手作りチョコなんて市販品を溶かして固めただけなんだから、普通に売ってるのを食べた方がおいしいに決まっている。
それなのにわざわざ手間をかけたというところに手作りチョコの価値があるというのならば、今回ボクが作ったチョコも評価されるべきではないだろうか。
これも一つの愛情表現なのだ。


 

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