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コネタ


コネタ1046
 
千円でベロベロに

1000円でベロベロになれるか?

みなさんは“せんべろ”という言葉をご存知でしょうか。
“千円でベロベロに酔う”を略して"せんべろ"となるんですが、なんて素敵な言葉だと思いませんか?

本当にたった1000円でベロベロに酔うことができるのか、、実際に"せんべろ"を体験して確かめてみました。

(text by 荒原べんぞう

中島らもとせんべろ

僕が"せんべろ"という言葉を知ったのは、テレビで松尾貴司が中島らもとの親交を語っているときでした。
松尾貴司はよく「"せんべろ"しに行こうや」と中島らもから酒に誘われていたという話をしていました。

僕はちょうどその頃、お金をかけて美味い物を食べるということに疑問を感じていたので、この言葉を知ったときに「そうだ!安くてもうまいものはあるんだ!」と感動したのです。

調べてみると『"せんべろ"探偵が行く』という本を中島らもが書いていることがわかったので、さっそくその本を頼りに"せんべろ"を実践すべく、東京都北区の十条に行くことにしました。


イルミネーションがまぶしい

さて、今回の目的は1000円でどれだけ酔うことができるかを検証することです。
そこで、使った金額とそれまでの酩酊の度合いを次のような表で表し、途中経過をお見せしていきたいと思います。

支払い:注文した品と金額
合計額:それまでの注文の合計額
酩酊度:どれだけ酔っているかを★で表す


さぁ、それではさっそく検証開始です。
お店へ向かいましょう。

めざすのは著書の中にも登場する斉藤酒場です。
駅から歩いてすぐのところにありました。


風格あるたたずまい

 

いざお店へ

店内に入るととてもアットホームな雰囲気。
客層はやはりおじさんが多いのですが、一人で呑みに来てる人、カップルで来る人、ご夫婦で来る人などさまざまな方がいらっしゃいました。

お店の人にお話を伺ったところ写真撮影はNGとのことでしたので、僕が必死になって描いた絵でかんべんしてください。


思い出して描いた店内

 

至福の飲食

席につくとまず落花生3つがお通しとしてだされました。
飲み物の注文を聞かれたのでとりあえずビールを頼みます。


落花生がお通し

ここのお店は料理が運ばれてきた時点でその分の金額を支払うシステム。
瓶ビールが運ばれてきたので、その場で瓶ビールの代金470円を手渡します。

支払い:470円(瓶ビール)
合計額:470円
酩酊度:★

空きっ腹にビールを流し込んでしまったせいか、少しグッときてしまいました。
このまま何もつままずにお酒を飲み続けるのもアレなので、とりあえず何か食べ物を注文することに。

ビールを飲みながら壁に掛けてある食べ物のメニューに目をやるとどれも250円前後。立ち飲みじゃない割には安いです。
とりあえずここはマグロのブツ切りを注文しました。


生魚には目がない

ブツ切りが運ばれてきたので250円の支払い。
味もおいしいし、手酌で瓶ビールをガブガブ飲んでたらそれだけでかなり酔ってきました。

支払い:250円(マグロブツ切り)
合計額:730円
酩酊度:★★★

自分は簡単には酔わない!と根拠のない自身を持っていたのですが、まさかこんなに早く酔いがまわってくるとは。
僕はそんな安上がりな男ではない。そんな思いで踏みとどまります。

 

お話を聞かせていただく

頭の中の思いとはうらはらに、かなりハイになってきている自分がいました。
もうどうせだから、ここらへんでお店の人に話を伺ってみようか・・・。怖いものがなくなりつつあるようです。

それで実際にお店の人に話を聞いてみると、これがけっこう気さくな方で、このお店についていろいろなことを教えてくれたのです。

「店内の撮影は基本的に断ってるんだけど、中島らもの本に使うための写真は特別に撮影させたんだよ。ほら、そこに写真が飾ってあるでしょ。」
そう言いながら店内に飾ってある写真を指差して教えてくれたり、

「有名人もたくさん来たことがあって、小泉孝太郎さんが来たときには−親父が首相をやめたら連れてきたい−って言ってたんだよ〜」
という話も聞かせてくれました。

話も弾んできたころ、ちょど飲み物も食べ物もなくなったので、追加で酎ハイと串カツを注文します。


最高にうまかった串カツ

運ばれてくると酎ハイ250円、串カツ200円の支払い。
この時点で合計金額が1000円を超えてることには気がついていたんですが、とりあえず楽しくなってきてたので、考えないようにしました。

支払い:450円(酎ハイ、串カツ)
合計額:1180円
酩酊度:★★★★★

話はさらに盛り上がり、僕の隣りにいた常連さんも加わってたくさんのお話を伺うことができました。

「この店の親父さんはもう70を過ぎてるんだけど、いまだにフルマラソンを走るんだ。高齢ランナーとして表彰もされたんだよ。」

その他にも、
「このお店は斉藤道場と呼ばれることもある。先生とかがよく来るからじゃないかな。」
というお話も。

僕はそのとき「うんうん」とうなずいてしまったのですが、よく考えると最後の話だけイマイチ意味がわかりません。
きっと酔いすぎて考える力がなくなっていたんだと思います。

せんべろ大成功

結局、最終的な支払い合計額は1170円。
結果として1000円を少しオーバーしてしまいましたが、ベロベロに酔うという目標は達成できました。

とにかく雰囲気のいいお店で、僕はお酒に酔ったというよりも、このお店の雰囲気に酔ったのかもしれません。

みなさんもぜひ

斉藤酒場
東京都北区上十条2丁目30-13
TEL 03-3906-6424

 

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