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コネタ


コネタ1057
 
ソリ引くお母さん

子供のオモチャではない。
生活必需品なのだ。

冬の札幌でよく見かけるもの、それは「ソリ」。
雪が積もったり、路面が凍ってツルツルになったり…カートやベビーカーが使えない時期、それらに変わって活躍するのがソリです。

私もすっかり見慣れたこのソリ、よくよく考えてみると、実家(静岡)じゃ物置にしまいっぱなしで、めったに出したりしなかったような…。

雪国で暮らす人にはあまりにも身近だけれど、それ以外の地域ではただのレジャーアイテムでしかない「ソリ」。

身近な「ソリライフ」をウォッチしてみました。

(text by 加藤 和美

まず子供がいる友達に電話をかけ、唐突に「ソリ持ってる?」と聞いたところ、「ああ、あの引っ張るヤツ?」と聞き返された。
そう、札幌では、ソリは乗って滑るものではなく、引っ張るものなのだ。

生活の中で、一番よく見かけるのは、子供を連れて買い物や、幼稚園に行くお母さん。
雪が積もっていてはベビーカーも自転車も使えない。
そんなわけで、幼児=ソリで運ぶ。これが一般的。

 

■ソリを引くお母さん


幼稚園に向かうお母さん。ソリをヒモで引っ張っていく。これが一番よく見かける基本スタイル。
スラリとしたモデル体型のお母さんだって、すいすいソリを引く。
雪の積もった悪路に、ソリ(と子供)がガタガタ揺れても動じずに進む。
ご夫婦で仲良く。子供と荷物が乗っても片手でラクラク。
雪が途切れても、面倒くさいのでそのまま行く。子供が完全仰向けスタイルは珍しい。
子供2人連れのお母さん。子供が自分でソリを引いているのも珍しい。

 

■ソリを引く、非お母さん


日曜日の公園では、お父さんが引っ張る姿をよく見る。
買い物帰りのおじいさん。年配の方の使用も多い。
同じく買い物帰りのおじいさん。箱買いしても、ソリがあれば大丈夫。
ゴミを出すおばあさん。古紙回収などにもよくソリが使われている。
除雪用によく使われる大きなソリ。いらない雪を公園まで運んでいた。遠くに見えるおじさんも除雪中。
雪まつり会場の警備の方々。大きいソリで、除けた雪を運んでいた。

「お母さん」「非お母さん」を含め、あちこちでソリは愛用されていた。
また、これだけソリが普段使われているということは、当然その主な目的地であるスーパーには、たくさんのソリが集まるわけで…。

 

■駐ソリ事情


ソリ置き場などないので、このようにスーパーの入り口に置きっぱなしにするしかない。
傘立てのスキマに。それにしてもソリはすべて原色だ。派手。
買い物をしている間に、ショッピングカートに囲まれて大変なことになっているソリ。
プラスチックのソリがほとんどの中、木製本格ソリが。年配の方がカート代わりにしているもよう。
今まさに駐ソリして、買い物に向かおうとする親子を発見。
スーパーの入り口まで、ソリで突入してきたお父さん。子供はダッシュで店内へ。

このように、あちこちにソリが放置されている。
もちろんソリにカギなどはない。盗まれたりしないのだろうか。
ひとごとながら心配だ。

■雪国マストアイテム「ソリ」

おそらく札幌だけでなく、雪の多い地域では同じように多用されているであろう「ソリ」。少なくとも雪国では車を使えない人、小さい子供を持つ人、お年寄りの強い味方だ。

今後は「子供が乗って遊ぶもの」という認識をあらため、生活必需品として、ソリを見直していただきたい。

ふだん、重いノートパソコンや書類を持ち運ぶのがつらいという方は多いと思うが、いっそソリではどうだろう。ソリ自体は軽いし、いらないときはそのへんに立てかけておけばいい。

ビジネスシーンにソリ。

いかがだろうか、雪国のビジネスマンのみなさん。
「冬はラクだよ、ソリが使えるからね」
そんな風に、冬を自慢してみたい。

うちのお隣さんのソリ。
マンションの廊下に置いてある。
たまに借りてもいいですか。

 

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