909位「インフルエンザ」といえばあなた、人間への脅威なのはいうまでもなく、鳥方面でも懸念される極悪ウイルスである。
最近2回も大風邪(インフルじゃないけど)で寝込んだわたくしとしては、ぜひこいつを白日のもとにさらして、大恥をかかせてみたいものだと思った。思ったので、「編みぐるみ」でインフルエンザウイルスを作ってやろう。かわいくなって力をそがれるがいいさ!
(乙幡 啓子)
編みぐるみというのは初めてだが、ふだん かぎ編みで帽子やらストールを作り、かぎ編み棒には慣れているはずなので、ぜひ編みぐるみにも挑戦したいと思っていた。
手芸店で太い毛糸を買ってくる。
インフルエンザウイルスの画像を探したところ、わかりやすいよう、模式図でよく使われているのがこの色だった。球体の地の色が白、そこに栗のイガのように埋まっている突起が、ヘマグルチニン(青)とノイラミニダーゼ(赤)という、覚えるのもいやんなっちゃう名前の抗原だそうだ。
ちなみにこの抗原が変化するために、毎年型が異なるインフルエンザが流行してしまうのだ。
さて編みぐるみである。我ながら「ウイルス」「編みぐるみ」の振り幅が、なんだか気分がいい。
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このようにわっかにして、目を増やしていきます。 |
半分まで来たら、目を減らして球に。 |
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穴の開いているうちに綿を詰めます。 |
ちょっといびつだった球も、綿で調節すればけっこうな球に。 |
編み図もなく適当に作っています。お許しください。
本当はここでひつじさんとか作りたい気もするが、だめだだめだだめだ。
次は面倒な突起部だ。
童話「白鳥の王子」のエリザのように、ひたすら突起を編んでいくわけだが、なんでこんなに「このウイルスの形をどうするか」で頭がいっぱいにならなきゃいかんのだ。
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突起、スタンバイ。 |
縫いこんでいく。 |
そして何か前衛的なものができあがった。
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インフルエンザウイルス。 お子様への教育にもぜひ。 |
多少形状に疑問は残るかもしれないが、だいたいこんなもんだ。
皆さんも、ぜひこの形を覚えてくれたまえ。そして街でこんなやつを見かけたら、すぐにその場から離れなさい。そして日ごろの予防を!
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