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2月のテーマ:愛


はっけんの水曜日
ふしぎなショコラごはん
ああ、ショコラ。

映画『ショコラ』を知っていますか。
とあるフランスの片田舎に開店したチョコレート・ショップが、人々をハッピーにしていくストーリー。観終わったあとには甘いチョコレートが食べたくなる映画なのです。
実はこの映画の中には、お菓子だけでなく、「チョコレートを使った料理」を食べるシーンがあります。
鶏の丸焼きに、茶色くドロっとしたチョコのソースがかかっていきます。うっとりと食べる人々……。
「なにあれなにあれ! ほんとにああいう料理あるの? 美味しいの!?」
と思った人も多いはず。
私も気になっていたのですが、調べてみたら、あれは古代アステカ・マヤ文明から伝わる、実在するソースだったのです。
「こ、これは食べてみなくては!」そんなわけで今回は、ショコラ料理にせまります。

(text by 大塚幸代



メキシコ料理店、国分寺 ヴィヴァジャパネスク。

これがエンチラーダ。

手作りチップス、美味。

●メキシコ料理でした

むかし、むかし。
マヤ・アステカの人達は、カカオを神様からの授かり物だと考えて、カカオを使って聖なる飲み物を作っていました。
それが南米で伝えられ、いつしかメキシコの伝統的な料理になっていったのです。

「このチョコレートのソースはね、モレソースっていうんですよ。
メニューにこのモレがあるかないかで、アメリカ系メキシコ料理なのか、メキシコからのメキシコ料理なのか、わかるんです」

お皿を出しながら、お店の方は説明してくれました。場所は国分寺のメキシコ料理屋さん。メキシコ音楽の中、初めて飲んだ「ソル」というビールも、手作りだというチップスも美味しく、勢いがついたところに、待望のチョコレート料理が出てきたのでした。

私の頼んだのは「エンチラーダ」というメニュー。ジャガイモと挽き肉を、トウモロコシで作った皮で包み、モレソースをかけたもので、伝統的な料理だそうです。

「モレは、チリとカカオで作るんです。
チリっていうのは、トウガラシの大きなやつみたいな香辛料なんですけど、メキシコでは200種類くらいあるんですよ。
モレは、めでたいソースなんです。お祝いごとには、必ずこのソースのかかった料理が出るんです。お赤飯みたいなものなんですよ」
「お赤飯ですか」
「そうです」

目の前では、問題のソースが、ほかほか湯気をあげていました。
赤茶色。
匂いをかぎます。
……ふうむ。チョコレートの匂いです。

ソースをスプーンですくってみます。
ぺろり。
……あ、チョコレートの風味。
すこし辛い。でも美味しいです。何て説明したらいいんでしょう、カレー粉のような役割を、チョコレートが果たしているというか……。

フォークを突き刺して、ジャガイモも食べます。……ソースとからまって、実に美味しい。ブラウンソースのような、カレーソースのような、でも違う味。鼻に抜ける香りはチョコレート。

なんだかよくわからないけれど、確かに「ごちそう」っぽいな、と思いました。ううん、めでたい味。

Viva Japanesque 
国分寺市 南町 3-28-8



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