集えキンボール仲間
会場は築地にある体育館。すでにたくさんの人たちが集まっていた。BGMとしてラジカセから流れていた曲はSMAPの『世界に一つだけの花』。なるほど、「世界に一つだけの玉」とかけているのか。
いや、そんなことはない。キン・ボール。言葉の後半だけ訳すと妙なことになりはしないか。
…まだキンボールと名前から吹っ切れることができず、ひとりこんなことばかり考えている自分がいる。今日のキンボールはあくまでスポーツなんだ。
実際、競技に使うキンボールは1つではなくて、割とカジュアルに転がっていた。
それにしてもおかしい。こんな大きくて丸っこい玉が、ごろごろと転がっている。普通ではあり得ない光景。絶対どうかしてる。
夢かうつつか見まがうような土曜日の朝。
クラシックな黒とビビッドなショッキングピンクのカラーリングも輪をかける。
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