称好であんこ論争
ほんのちょっとの休憩を挟み、3軒目。 称好(ニーハオ)は今までの店の中では規模が大きいお店だとSさんが言う。
料理の種類も多いが餃子の種類もかなりある。 飲み物はビールではなく、冷たいお茶を頼むへたれっぷり。 餃子にはビールだ! と力説していた自分からの脱落だ。 ビールは飲みたい。でも飲んだら餃子を食べるのはもうムリだ。
餃子はとりあえずベーシックな焼き餃子にさっぱりにんにく茹で餃子、そしてあんこ入り棒餃子をオーダーする。
っていうかあんこ入り……? それ大丈夫なの……?
手元に届いたあんこ入り棒餃子はルックスはとりあえず私たちの思う餃子っぽい。 味はあんこの入った中華まんに似ている。 冷静に考えれば小麦粉でつくった皮にあんこが挟まれているのだから、まずいわけはないのだ。 しかしここで論争が起きる。
Mさんがあんこ入りであっても醤油とお酢、ラー油をつけて食べた方がいいと主張するのだ。
「あんまんだって醤油つけて食べるでしょ?」 「食べないよ!」 「口の中であんこの甘味と酢の酸味とラー油のピリ辛がハーモニーになっておいしいじゃないですか〜」
一応Sさんと私もあんこ+酢醤油+ラー油に挑戦するが……まぁ味覚にはいろんな嗜好があるのでコメントは控えさせていただく。 さらにMさんはバターをスプーンですくって食べたり、バタートーストにマーマレードを塗ったものに味噌汁をあわせる人であることが発覚(バタートースト+いちごジャムは味噌汁にはあわないそうだ)。
多分それって不思議な味覚だと思うのだが……。
茹で餃子は今まで食べた水餃子の中で1番おいしい。メニュー名どおり、さっぱりしているのでおなかがいっぱいでもどうにか食べられる。具自体にはにんにくが入っていないのがポイントだと思う。
そして焼き餃子はぶっちゃけあまり味にかわったところはない。というかおなかいっぱいで味がよくわからない。わかるのは餃子が餃子だということだ。
しかし本当に本当におなかがいっぱいになる。 頼んだお茶もほとんどはいらなかった。 というかもうムリだ。これ以上は食べられない。 多分咳をしたら出る。
ここで私たちの蒲田餃子ロードは終了した。
結論としては大量に食べるなら水餃子。焼き餃子は大量に食べるには向かない。 そしてあんこには酢醤油+ラー油……かどうかはみなさん自身の舌で確かめて欲しい。
異常におなかいっぱいになってしまった私たちだがこれだけは言える。
やっぱり餃子とビールは最高だ!