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特集


ひらめきの月曜日
 

ゆくカレーくるカレー

「正月も三が日過ぎると食べたくなる」という地位を不動のものにしているカレー。だが、もともとアイドル要素の強いメニューだけあってか、ここ何年かで「三が日過ぎたらカレー」という立ち位置が徐々に「正月こそカレー」へとレベルアップしつつあるのを感じる。

正月番組をチェックしていたら元旦に放送の「どっちの料理ショー」の対決メニューは「カレーVSラーメン」だ。

どこかで誰かが、確実に「元旦カレー」を仕掛けている。いつの間にかクリスマスにケーキを食べ、バレンタインにチョコレートを送るのが習慣になっているが、同じように元旦にカレーを食べる日が来るのも近いのではないか。

そんな将来を予測し私は今年、お正月料理にカレーを食べるべく、大晦日の晩から元旦の明け方までカレーを煮込むことを決意した。年を越え調理されるカレーの姿、レポートします。(text by 古賀 及子


2003年12月31日 16:00

材料の買い出しにスーパーへやってきた。大晦日とあってにぎわっている。やはり皆さん目的はおせち料理やお雑煮などの材料だろうか。

2003年の大晦日の買いだし

同じように、私も正月料理の材料を調達する。といっても買うのはじゃがいも、にんじん、タマネギなど。今年はカレーが私の正月料理だ。

買い物カゴをのぞくと、地味な食材からうっかり今日が大晦日であることを忘れそうになる。でも未来はこれが普通の大晦日の買い出しになるかもしれない。

未来の大晦日の買いだし

今回のカレー作りは大晦日の夕暮れから元旦の夜明けまでかけて、じっくりゴトゴト煮込む構えだ。ダシには鶏ガラをチョイスしてなんとなく本格気取り。

煮込み覚悟の選択

2003年12月31日 19:30

調理は紅白歌合戦と同時にスタートした。

「SMAPっていうのはDASH村のアレか」

父のネタなのか素なのか判別すら面倒な発言が居間から聞こえる中、タマネギを切る。家族が紅白で歌いおさめるなら、私はタマネギで泣きおさめだ。

歌いおさめ、泣きおさめ

カレーというデイリーメニューでありながら、正月のスペシャリティは演出したい。手間で差を付けるため、旨いカレーの秘訣とよく言われる、タマネギの長時間炒めにトライすることにした。 カレールーのCMで見るぐらいの色になるまでやってみたい。

ダシ用の鶏ガラは血抜きする。「元旦カレー」としての儀式っぽさが出てきていい感じだ。

血抜きの儀

2003年12月31日 20:30

タマネギを炒め続けて1時間。腕の筋疲労が早くもピークに達しつつある。まさか腕の筋肉も年の暮れにこんなに酷使されるとは思っていなかったのだろう。

くじけそうになったその時、なんともリズミカルな、タマネギを炒めるのにもってこいのリズムがテレビから聞こえた。紅白の伊藤多喜雄さん「ソーラン節」だ。

どっこいしょー、どっこいしょー、どっこい、どっこい、どっこいしょー!

リズムにのって、なんとか炒め作業を続行する。

はぁー、どっこいしょー

テレビからの歌声に合わせて、何やら足踏みの音がすると思ったら、妹が全身を使ってソーラン節を踊っていた。

どっこいしょー

歌と踊りに励まされ、炒め続けたタマネギは最初、鍋半分ほどあったのが減りに減った。まとめるとおにぎり1個分あるかないかぐらい。色もだんだん飴色のペースト状になって料理番組みたいだ。炒め方もすっかり板に付き、ランナーズハイならぬ炒めハイ状態。

 

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