まずは童心を取り戻す
粒々を数えて喜んでいたのは多分幼稚園ぐらいのことだ。お菓子を容器からザーっと出して広げて親に隠れて数えていた。
なんで隠れて数えてたんだろう。食べ物を遊び道具にしてしまったということ以外に何か後ろめたいものを感じたものだ。秘密の遊びだった。今や何にびびる必要もない。正々堂々数えよう。
久しぶりに買ったマーブルチョコ。オマケは相変わらずシールだった。これ昔、冷蔵庫のドアに張って怒られたもんだ。しみじみ。
いい天気なので買ったその足で公園に行って数えることに。あわよくば、公園で遊ぶ子供達に囲まれながら和気あいあいと数えたり、数え終わったチョコをあげたりしたかったんだけど、公園には知らない男性が一人いるだけだった。
一緒に数えませんか、などと誘いでもしたら変な不条理劇みたいなことになってしまう。黙って一人で数えることに。
だいたい何粒ぐらい入ってるんだっけ。30粒ぐらいか?晴天の元、白い紙の上にカラフルなチョコを並べていく。単純にきれい。何か、セラピーっぽい。
結果、37粒。中途半端だ。 内容量は33グラムとあるから一粒約0.9グラムってことか。益々中途半端。 でも子供の頃はこの数が中途半端だなんて思わなかった。大人になって新しい尺度を手に入れたからこその発見「中途半端」
。
せっかくなので、色別にも並べてみたら、やっぱり中途半端だった。
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