子供の夢を壊す
思えば、クリームを顔じゅうに塗りたくるなんてこと、子供のころでもしなかった。というかさせてくれない。
いい大人になった今、生クリームに豪勢にも和三盆糖(「市販のお菓子を作る」の回で余ったやつ)を混ぜる。甘さ控えめのしぶいクリームが出来るだろう。そこが、甘けりゃいいだけの子供とは違うのだ。カロリーだって気になるしぃー。
叩きつける前になめたら、これがまたうまい。違う意味で躊躇するが、顔についたクリームを口にできるという喜びは他の材料では得られない。えい!
うへえ。この油の感じが気持ち悪い。石鹸じゃないと落ちない。「やっちまった」感は他のどれよりも強い。本来の姿はこれが一番近いのだろうけど、子供の夢見る「パイ投げ」はすごくやっかいなものだった。すぐシャワーを浴びて今日のことはいい思い出にしよう。
まとめ
ひとつの達成感があった。何の達成だろうか。
子供はよく「お菓子まみれ」になる夢を見る。昔ポンキッキのムックが、ジュース風呂に入りたいと夢想していたがとんでもない話だ。風呂釜がいたむ。大人は痛い目にあいつつ、ようやく「界面活性剤のパイ投げ」を考えるに至るのだ。