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特集


エキサイティング火曜日
 
エスカレーター速さ対決

通勤時、何回エスカレーターに乗っているだろう。

今数えた。往復で12回だ。多い。せまい日本、都会ではどうしてもスペースを上下、天地に取ることになるので、この多さだ。

新しい地下鉄や路線ができては話題になっているが、それはつまりエスカレーターが量産されているということ。あの街までのアクセスが便利になったわぁと、ふらっと乗ろうとしても、乗るのは死ぬほど続くエスカレーター。

そんな状況のなか、最近は夢の高速エスカレーターが出現しているという。ついにそんな未来がきてしまったかと感慨深いが、じゃあ今乗っているエスカレーターはどうなんだ。遅いのか?意外と速いのか?

ということで、これはと思うエスカレーターをまわり、最速・最遅を今夜、決定します!

(text by 乙幡啓子



ごく普通の駅です。来る電車は都内なのに3両編成。
はさまると危ないのでお子様は真似をしないように。
これを持ってレールを凝視する。何の人に見えるだろう。

ひとくちに測るといっても

さて、エスカレーターの速さを測る、といっても、スピードガンのような素晴らしい計測器は持っていないのだった。そこでだ。このためにストップウォッチ、ストッパー付きメジャーを購入。

速さの計測法だが、段が10段通り過ぎる時間をまず測り、時速に換算する、ということで統一しよう。しかしエスカレーターごとに段の奥行きが違うと、結果も違ってきてしまうので、メジャーで毎回奥行きを測ることにする。

 

計測は5回行い、平均値を採用する。また、上りと下りのどちらを測るかということだが、場所によっては上りのみエスカレーターを設置していたりするので、基本的には上りを計測する。

まず基準値を得るため、自宅最寄駅のエスカレーターから測ろう。東急線のとあるひなびた路線の、ごく普通の駅です。ここからすべてが始まります。

かがんでメジャーで奥行きを測る。妙齢の女性が行うにはかなり怪しい行為だ。

1段の奥行き:40cm
10段通り過ぎる時間:8秒20

(40cm×10段=400cm過ぎるのに8.2秒なので
→ 400cm/8.2秒
→ 48.78cm/秒
→ 29.27m/分
→ 1.76km/時)

∴時速1.76km(小数点第3位四捨五入)

ちなみに、何度か試してわかったことだが、10段過ぎていく瞬間をとらえやすいのは、乗り口ではなく降り口のほうだった。今回しか役に立ちそうもない知識が増えていく。

では、この週末の初夏の陽気の中、横浜方面へ移動することにする。


 

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