ダジャレ自分革命
いよいよ無理が生じてきた今回の試みだが、内面的な部分で折り合いをつけなくてはならないダジャレもある。私の場合、『スキー、大好きー!』がそうだ。スキーは別に好きじゃない。
再現のためにスキー旅行のパンフレットをもらってきたが、どうしたらいいのかわからない。
ダジャレ再現のためには、時として本当の自分を偽ることも必要。それを厭うつもりはないのだが、どうしたら好きっぽさを出せるのか。
とりあえず、口に出してみた。『スキー、大好きー!』。
…まだ迷いがある。心からダジャレを言っていない。本来、楽しむべきものであるダジャレだが、今回ばかりは自分の内面に重くのしかかってくる。
新しい扉ひらいて
基本的にダジャレというものは門戸の広いものだが、メンタルな部分はともかく、中には性別に関わるものもある。男である私にとっては、『マスカラつけてますから』がそうだ。
一度は言ってみたい魅力的な響き。成立の自然さといい、名ダジャレのひとつだ。
そんなダジャレを男だからといってあきらめるのはあまりにもかなしい。そうだ、つけてしまえばいいじゃないか。早速鏡台からくすねてきた。
マスカラを手に、自信を持ってきっぱりと言う。『マスカラつけてますから!』
まさにその通り。行動でしっかり示すことで、ダジャレを忠実に現実化。そこに余計な疑問が介入する余地はない。
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