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特集


ロマンの木曜日
 
終わりの唄 〜第1章〜
地域密着型17時の唄、その3

千川二丁目中央児童遊園
グローブの忘れ物

豊島区「千川二丁目中央児童遊園」

有楽町線千川駅から徒歩10分ほど。千川二丁目中央児童遊園にやって来た。

住宅地の中にポツンとあるタイプの小さな公園で、遊具は2つ。それ以外にはトイレと花壇と時計があって、小学校高学年くらいの子供たちが5、6人で遊んでいる。

公園の片隅にグローブの忘れ物があった。
今回色々な公園を巡ったが、どこの子供たちもみんなサッカーで遊んでいた。
もう、野球じゃないのだ。忘れられたグローブはそんな時代のうつろいを象徴しているのか。

豊島区17時の唄

飾り気のない音で「ふるさと」を奏でられると、一気にノスタルジックな気分になる。今、原稿を書きながら改めてこの音を聞き、泣きそうになったのはなんでだろう?
気持ちが弱っているのか?

豊島区データ
区内無線塔設置箇所数:78箇所
放送時間:春分〜秋分18時、秋分〜春分17時
楽曲名:ふるさと
演奏時間:40秒
録音場所:千川二丁目中央児童遊園


A:練馬区、B:板橋区、C:豊島区、D:江戸ッ子さん
江戸ッ子さん
区境について語る

豊島板橋練馬ジャンクション

有楽町線小竹向原駅から10分程度南下すると、練馬区、板橋区、豊島区という3つの区が密接する区境地域がある。

その区境で長く商売を営む「フルーツ・野菜の江戸ッ子」のおかみさんに話を聞いた。

「ここらは2つの音楽が混ざって聞こえるよ」
「練馬と豊島の音だと思うけど」
「この辺は区境だから、ほら。あっちは豊島でこっちは板橋、向こうは練馬だから」
「ややこしいのなんのって」
「んだんだ」(野菜を買いに来ていたお婆ちゃんも同意して)
「何が大変って、やっぱり事故ね」
「んだ」
「ここら辺で交通事故が起きると、どこでぶつかったのかってもめるのよ」
「管轄が変わるからね」
「んだんだ」

踊る大捜査線にそんなシーンがあった。「踊る」では川を挟んで両側から溺死体を譲りあっていた。

豊島区、練馬区17時の唄二重奏

豊島区の「ふるさと」がまず流れ、次に練馬区の「夕やけこやけ」が流れる。
練馬区の「夕やけこやけ」にはナレーションもついていて、
「明日もまた素晴らしい1日になりますように」
という願いをもってしめている。
残念ながら板橋区の音は確認出来ず、三重奏とはいかなかった。

練馬区、板橋区データ
区内無線塔設置箇所数:練馬区191箇所、板橋区105箇所
放送時間:練馬区/春分〜秋分18時あたり、秋分〜春分17時あたり
板橋区/4月〜9月18時、10月〜3月17時
楽曲名:練馬区/夕やけこやけ、板橋区/夕やけこやけ


 

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