ほんとに金沢にきました。 直江潤一郎さん。大きな樽はむかし醤油の醸造に実際使っていたもの。 直源醤油さんの醤油。中央におすすめの昆布醤油が。 歴代の直源醤油さんのラベル。

しょうゆかけごはんがつなぐ縁 訪ねたのは金沢市の直源醤油さん。創業180年の老舗である。前ページで紹介したしょうゆかけごはんが好き、と表明していた直江潤一郎さんは直源醤油の専務だった！ しょうゆは低カロリー −−しょうゆかけごはんについてお話を聞かせていただきたいのですが、 「え、東京からですか？」 −−はい。しょうゆかけごはんについて聞きにきました。 「そうですか…。しょうゆかけごはんは醤油の味がよく出るいちばんシンプルな料理だと思います。いちばん単純明快で、お米の良さも醤油のよさもわかる。」 −−ですよね！直江さんはどれくらいかけますか？ 「ざっとですね。色が付くところとつかないところがある程度に。」 −−僕もいっしょです。しょっぱいって感じではないですよね。 「いい香りが出ます。逆に私はヘルシーだと思う。しょうゆだけで言えばカロリー低いですし。」 いきなり学食で友達と話しているような雰囲気になっている。続きます。 　 塩分を自分で判断できる −−体に悪いというのは塩分だけの話ですよね。 「ええ。殺菌成分もありますし。塩分は口に入れたときにわかるじゃないですか、それで判断すればいいと思います。自然と濃いいのはおいしく感じないでしょうし。ほかの料理だと辛みとかうまみとか塩分を消すような味付けで分からなくなってることもありますから。」 シンプルでわかりやすい。 　 ごはんにおいしいしょうゆは？ −−どの醤油がおいしいかというのはありますか？ 「昆布醤油がうまみが入ってて薄塩タイプで結構いけます。やわらかい味になるのでおすすめですね。」 −−だしが入ってるしょうゆですよね。 「そうです。あと、ニンニクを入れたニンニク醤油もいいですね。ニンニクを一晩つけ込んでおくだけでいい。香りもありますし。」 −−それは間違いなくうまいですね。 「かつお、こんぶ、をつけ込んでおくのもいいです」 もう、しょうゆかけごはんについて語ることができるのがうれしくなってきた。しかし金沢はお米も魚もおいしい恵まれた土地である。そこで暮らしていてもしょうゆかけごはんはおいしいのだ。