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特集


エキサイティング火曜日
 
豆本の世界へ

小さい物への興味は、誰しもが多少なりとも持っているのではないかと思う。フィギュアやドールハウスのブームを引き合いに出すまでもなく。

そこで、今回は「豆本」である。お米に般若心経を書いたりする感覚が好きな私には、たまらない世界。

電子手帳、PDAと、情報を携帯する方法は進化してきたが、原点はここか。西洋の豆本、ギネスに載った豆本など紹介しつつ、豆本の魅力を探っていきます。また、お約束で手作りもいたします。

(text by 乙幡啓子



今はパソコンでらくらく般若心経。
和紙で装丁も(マウスをのせると中身が見えます)。
再現図。当時は和式トイレだった。

原点は般若心経

私事で恐縮だが、実は中学生のころ、豆本を作ったことがある。

そのころは何でも覚えて自慢したかったので、「世界の首都」や「数の単位(億、兆、京など)」を片っ端から友人と競って覚えあっていた。まあ、中学生ってそんな温度あるだろう、誰しも。

それがエスカレートして行き、ついに「般若心経」をソラで覚えてやろうということに。インターネットもない時代、図書館で関連本を借り、手書きで書いてジャバラに折り、硬い表紙をつけた。

左は、それを再現してみたもの。ネットで文をコピーし、プリンタでらくらく出力。お経をそんなことしていいのだろうかという懸念は別にして。

紫の和紙で装丁。それっぽく出来上がった。

さて、中学生の私はそれを得意げに持ち歩いた。そしてことあるごとに取り出しては暗記。かなり特殊な状況だと今では思う。

そしてある日、トイレ掃除のとき。制服のブラウスのポケットに豆心経を入れたまま便器の上にかがみ、水を流しつつゴシゴシ洗っていたら、本がぽろっと落ちてそのまま水に流されていってしまった。

しばらく怖くて立ち尽くした。私はどうなってしまうんだろう。般若心経をトイレに流すなんて。

そんな原体験もあって、豆本の旅スタートです。


 

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