何を見つめるのか
夏休み、祖父の家に遊びに行き、道路沿いの側溝でカエルをとるのが好きだった。「虫愛づる姫君」である。虫かごいっぱいにみっちり詰めて持って帰ったこともある。家の人の反応はまったく覚えてない。
そんな私の心をとらえた、ステキなカエルをどうぞ。
「これだけいると、飼育も大変でしょう?」 「いえ、1週間に1度お腹がふくれればOKなんです。週2〜3回エサをやるだけ。エサはミルワーム(ゴミムシダマシ)かコオロギだけだし」 「卵をたくさん産んだら、その辺の自然に帰してやるだけだし」
「なぜカエル館を?」 「もともと中学の教師をしながら、モリアオガエルの写真を撮ったりするうちに、この辺のカエルの研究にのめりこむようになって。この建物はバンガローの管理棟だったんですが、空家になったのをカエル館にするべく申請しまして。」 「平日は来訪客も少ないので、4時になるかならないかのうちに周辺へ研究に出かけます。」
病高じて・・・ということか。いや、うらやましいです。私もいつか、何かの「館」を建てたいと思った。