デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ひらめきの月曜日
 
ふりかけのすべて



思う存分ふりかけのパッケージを堪能
反田さんには工場からわざわざ資料館まで連れてきていただいた。ありがとうございます。

全国のふりかけに囲まれる

展示室に入ると、いきなり一面ふりかけのパッケージが広がった。

「社史などを紹介する一角で」ふりかけの歴史と各メーカーのふりかけを紹介しているということだったが、一角というよりほとんど全面が各社のふりかけで埋まっていた。非日常感いっぱいだ。こんなに白いご飯が恋しくなる場所もなかなかない。

「新製品が出るたびに送ってくれる会社もあって、展示商品はおかげさまで充実してますね」
とは広報部マネージャーの反田さん。いってみればライバル会社の製品を陳列しまくっているこの状態。何ともおおらか。

各社のスペースには、昔のパッケージやポスターも展示されていた。懐かしい以前に見たことないものも。レトロなふりかけパッケージはどれもかわいい。ふりかけの世界にどっぷりだ。



ふりかけの父、吉丸末吉さん
これが元祖ふりかけ「ごはんの友」

ふりかけ豆知識にも囲まれる

壁にはふりかけの歴史についての解説パネルが張ってあった。

それによると、吉丸末吉さんという薬剤師の方がカルシウムの不足を補うために大正初期に作った「御飯の友」が製品としてのふりかけの最初だと推測されるそうだ。

パネルには歴史の他にも、栄養についてや原料の産地など、ふりかけマメ知識が盛りだくさんだった。その一部をご紹介しましょう。

元祖ふりかけ「御飯の友」のフタはロウで固定してあった
ふりかけの名前は昔は「〜〜の友」というのがお約束だった。(ex,御飯の友、遠足の友、弁当の友、露営の友)
ヒマラヤ登山隊もふりかけを持っていった
ふりかけ作りが盛んなのは各地の「湾」。やっぱり海の物を使うから

ふりかけ情報でお腹いっぱいだ。 ご飯茶碗にふりかけだけを山盛りで食べた気分。いやはや、ごちそうさまでした。

昔はゴマや小エビや小魚をすりつぶしたものがメインだった
海苔や卵、梅などふりかけ素材もペストリーのように展示



何度生まれ変わっても食べきれない程のふりかけに囲まれた一日。まだ体から鰹節のいい匂いがしている気がする。

帰って早速ふりかけご飯にして食べた。実体が分からなかった以前とは違い、今や一粒一粒のふりかけを通して元々の原料が見えてくる。宇宙だ。

おかずが無いからかけるんじゃなくて、明日からもっと積極的にふりかけたいと思う。だって、あんなにたくさん工場にあるんだから、ちょっとでも食べないともったいないじゃないか。あら? 何か勘違いしてる?

全国ふりかけ協会推奨品マーク
「ふりかけ」の“ふ”の字がモチーフ

data
三島食品株式会社 https://www.mishima.co.jp/
見学させていただいたのは広島工場と三島食品資料館「楠苑」です。

 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.