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特集


ちしきの金曜日
サンノゼスーパーめぐり

こういうカートが
こうなります。
入り口に神さまが
ライスヌードルに興奮
ロブスターは生きたまま
なじんでいる紅ショウガ
よくみたら天ぷら粉
バンブーキャタピラー
おみやげ。
へんな日本語が書いてあるあめ。

ベトナムスーパー

熊:さて最後はベトナムスーパーです。
林:いきなりシュールなカートの写真ですが、これは?
熊:このスーパーの一番の目玉は可変型ショッピングカートです。
林:なにを入れるためにこうなってるの?長いもの?なんだろう?
熊:これはいたって普通のショッピングカートなのですが、アメリカ式のショッピングカートだと普段おいておくのに広い場所が必要です。
熊:ところがこの可変型ショッピングカートだと省スペースで収納することができるのです。
熊:アジアならではの工夫で親近感がもてると思いませんか?
林:しまうための工夫なのか。ああ、わかるな。
林:どかーんとしたカートじゃなくて、こういう細工。
熊:アジア的ですね。さらにアジア的なのは、
熊:スーパーの中に神棚があります。
林:なんだろう。大黒様的な神様がわらってる。
熊:このそばの商品と取るときはお供えものを失敬しているようで、気が引けますね。
林:「これ、やすいでー」、関西弁しゃべりそうです。
林:下にあるのはビーフン?
熊:よくわかりませんが、ライスヌードルの一種です。
熊:最近アメリカでは、Phoという麺が大流行です。今日のお昼もPhoでした。
林:ああ、日本でもちょっと流行ってるよ。うまいよね。フォー。
熊:うまいですよ。あと、ベトナムサンドイッチも流行っています。

紅ショウガも売っている

林:基本的なことだけど、ベトナムの人って多いの?
熊:うーん、あまりいないような気が…
熊:だからこのスーパーもベトナム産の品というよりも、アジアの総集編といった感じですね。
林:で、生きたエビもいるという。ザリガニ?ロブスターか。
熊:これはロブスターですね。水槽に生きたまま売っています。アジア的ですね。
熊:当然日本もアジアなので、ベトナム素材にまぎれて紅しょうがも売っています。
林:こうやってみると紅ショウガってアジア食材だねえ。
林:全然違和感ない。
熊:自然にとけ込んでいますからね。
林:「カラッと揚がる」って日本語で
熊:天ぷら粉も自然に溶け込んでいますよ。
林:当然アメリカンは紅ショウガに拒否反応しめすよね?
熊:うーん、紅ショウガなんて、YOSHINO-YAくらいでしかみかけませんからよくわかりせんね。
林:そうか。

いもむしもあるよ

林:むしの缶はなんですか?
熊:これはタイ製ですね。バンブーキャタピラーって書いてあります。
林:キャタピラーって何の意味だっけ?
熊:いもむしです。
林:そう考えると「新キャタピラー三菱」ってすごい会社名だよね。
熊:バンブーキャタピラーは買わなかったんですが、Chipsとキャンディーは買ってみました。
林:チップスうまそうですな。
熊:ポテトではなくフルーツのChipsというあたりアジアです。
熊:一緒に買ったキャンディには日本語が書いてありました。
林:「シンア製の生姜飴」?
林:「インドネシア名物」?
熊:どこまで信頼していいのかよくわかりませんね。
林:形がまずブリックパックみたいなんだけど、飴?
熊:たぶんそうです。

熊:こちらでは結構日本語表示があります。よく行く中華レストランでは、メニューの一部が日本語化されています。ロブスターの刺身とか高いものだけが…
林:へえ。日本人向けにってことで?
熊:安いものは日本語表示がありません。ちなみになじみの店員さんが話せる日本語
は、エビ、ハマグリ、コンニチワ、サヨウナラ、ヨサンダイジョウブだけです。
林:「ヨサンダイジョウブ」って歌舞伎町っぽいです。
熊:それで思わず北京ダックとかたのんじゃうわけですよ。といっても2000円くらい6,7人分でてくるわけですが。
林:やっすいなー。
林:熊くん、日本戻ってきて大丈夫すか。日本で同じことすると大変な目に遭いますよ。

林:あ、いま気づいたけど、生姜飴のパッケージに、チンチン ジャーって書いてある
熊:なんだかおしっこもらしたみたいですね。
林:これがオチということで。
熊:下品だ。

日本にも外国人向けの食材店ってあるけど、雑居ビルの中だったりします。でも、やっぱりアメリカだとそういうスーパーもでかい。

次回のサンノゼだよりではなにかが起こる!と気を持たせておいて、今回はおしまいです。

ではー。

 



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