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特集


エキサイティング火曜日
 
犬の障害物競走

福岡からやってきた○○号。
登山用品みたいだ。

パドック便り

会場内をぶらぶらしていると、いろいろすごいものが目に入る。

写真のバンには3匹乗っけてきたそうだが、一緒に仲間を3人乗っけて、途中は車中で寝ながら福岡から丸2日かけて来たそうである。

「高速代高いのよねー、やんなっちゃう。あ、これは○○号(仲間の苗字)っていうの。この子(ゴールデンレトリーバー)はもう年だからねー大変だねー(後半は犬に向かって)」

だそうである。頭が下がる。でも確かに、犬3匹連れての大移動は、こうしたほうが手っ取り早いのかもしれない。

パドックの中でも、いまやいろいろな犬運搬用品があることに驚かされた。

あと、会場内何箇所かに設営されていた「犬のトイレ」。大きな柵で囲んであるだけで、紙が敷いてある。関係者に「電信柱的なものがなくてもいいんでしょうか?」と聞いたところ、「単にマナー上、"ここでしてください!”ということですね」とのことだった。

ドリフのアパートのコントみたい。
目的物のないまま一応片足を上げていたす。



部門2位だったボーダーコリー君 ほこらしそうである

ああかわいかった。

いくら犬好きでも、そんな単純な感想ではない。こういう世界があるのかと、競技会関係の取材をしていて思うことたびたびだ。

人間は皆真剣ではあるが、相手は犬だ。信頼関係が厚くても、ふっと目を離したすきに障害物の順番を間違えたり、いくら指図しても動かなくなってしまう。例え遠方から時間やお金をかけて大会に臨んでも、一瞬で失格、だってありえる。

真剣な中にも、そういう犬のわからないところを「犬ってのはなあ、だから好きなんだちきしょうめ」という風に受け止めて楽しんでいるようにも思えた。

第17回 2004 FCIインターナショナルアジリティー競技会
主催:社団法人 ジャパンケネルクラブ
後援:FCI (国際畜犬連盟)


 

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