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特集


フェティッシュの日曜日
 
30歳からのあみぐるみ
このはさみでフエルトも切ります。
目の大きさと位置を慎重に(でも1分ぐらい)考えます。

ちいさいZくんこんにちは

しっぽの部分を閉じて、フエルトで目と口をつければ完成だ。

「はさみここにありますから」
「鼻毛切るみたいな小さいはさみですね」
「いや、それ実際に眉毛切ってたやつなんです」
「え……」
「大丈夫です。鼻毛は切ってないですから」
「というか高宮さん、眉毛整えたりするんですか」
「いや、僕、眉毛切らないとつながっちゃうんです」
「あ、高校生みたいに整えるんじゃなくて」
「ええ、ゼロをプラスにするんじゃなくて、マイナスをゼロにもどすような眉毛の整えかたです」
「いや、そこまで言ってないですが…」

そのはさみで糸を切り。フエルトで目を貼り付けて完成。Zくんおたまの誕生だ。

ちいさなZくんもかなりいけてるぞ。

「やあ、こんにちは」
作り始めから3時間。また新たなアビリティを獲得した。

あれ、足りない。

「こういうグローブにしたらどうですか?」高宮さん。

なんでもありなんです

調子に乗って2個目に挑戦。こんどは太い糸でやってみよう。すると、途中で糸がなくなってしまった。あたま開いたままである。目の数を間違えて大きくしてしまったのかもしれない。

どうしよう、高宮さんにヘルプを求めると…。

「こういうグローブにしたらどうですか。『パーンチ』とかいって」

先生のテクニックでリカバリするのかと思いきや、大胆なアイデアである。高宮さんいわく

  • 途中の目の数まちがえたって、あとで調整すればよい
  • ちょっとおかしな顔になってもそれが味だ
  • 人によって違う顔になるのが面白い

細かいことを気にしないで自由に楽しめるのがおたまなのだ。

 

 

紙コップでもいれるか。
毛糸を変えると違った味わいになります。(高宮さん作)

30過ぎたら男は手芸

高宮さんに習ったあとも、自宅でときどき編んでいる。風呂上がり、ビールを飲みながら黙々と編む。やらなければならないことはおいておいて、編む。頭のなかがクリアされて、リセット感が味わえる。

しかもできたものがかわいい。人に見せるとかなりの確率でうける。「癒し」なんてなまやさしいものじゃなくて、激しくリラックスできますよ。編みものは。マストです。

いろんなところに連れ出したくなります

 

 

 

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