デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ちしきの金曜日
 
立入禁止にたたずんで

040611_061.JPG (97130 バイト)
ポップな色づかいが子供にもキャッチー

◆立入禁止 for キッズ

 うっかりと立入禁止の場所に入りがちなのは、実は大人よりも子供だ。分別のある大人は自分の入りたいという欲求をコントロールできるだろうが、無邪気な子供はただその場の魅力に考えなしに入っていくことも多そうだ。

 いや、子供=無邪気という図式もどうなのか。中には邪気のある子供もいるだろう。個人的には少年時代、子供だからちょっと怒られるくらいで済むだろうという読みで立入禁止の場所に入り、予想以上に激しく怒られたという苦い経験もある。

 今となっては保身優先でむやみに立ち入らなくなった私だが、子供向けの立入禁止表示は未だにまぶしく見える。


040611_031.JPG (23705 バイト)
細長さ全国レベルの立入禁止

●立入禁止無間地獄

 上の写真の立入禁止場所だが、全体像は左のようになっている。いや、全体像が入りきらない程に細長さあふれる現場だ。大人でも垂涎もののこの立入禁止、さぞ子供の目には魅力的に映るだろう。
 「はいってはいけません」というひらがなの平易な表記は小学校低学年でもわかる。文字を読めることで不自由になることもあるという逆説的な事例とも言える。

040611_034.JPG (21813 バイト)
 文字だけではなくイラストでも訴えるバージョンの看板。何も考えてなさそうな兄に対して、ものわかりのいい妹がにくたらしくも見える。
040611_033.JPG (18973 バイト)
 左の現場を少し引いて撮った写真。これだけ閉鎖的だと、あぶないからだけじゃないだろうと、うがった見方もしてしまう。
040611_021.JPG (12844 バイト)
 ひらがなと漢字の表記を並べた事例。子供も大人もダメ、とにかくダメ。立入禁止は年齢によって区別されるものではない場合が多い。
040611_005.JPG (18648 バイト)
 ふりがなをふって幅広い年齢層に伝えようという事例。水と見るとどんどん入って行きがちな子供の特徴を先読みしているのだろう。

●インターナショナルに立入禁止

 「はいっちゃだめ」という話し言葉のよびかけで、さらにフランクな感じを加速させた看板。確かに子供に伝わりやすいだろうが、それでいて英語表記も付してワールドワイドに立入禁止をアピールしている点は隙がない。
 かなり幅広い対象に呼びかけるというコンセプトはいいが、それゆえに「げんつきじてんしゃ」という表記には子供向けなのかなんなのかわからないという破綻が見える。

040611_006.JPG (17588 バイト)
ならば装甲車とかで突入したい

 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.