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特集


ロマンの木曜日
 
天然の炭酸水でサワーを作る
天然の炭酸水

日本にも天然の炭酸水が湧き出ている地域があるらしい。大分県の久住町「久住の恵」と呼ばれている湧き水だ。その近辺には炭酸泉というサイダー水の様な温泉もあって、地域一帯が天然の炭酸で溢れている訳だ。炭酸というとケミカルなイメージを勝手に抱いていたが、天然物を手に入れる事が出来る。これは是非、天然の炭酸水で焼酎を割って飲んでみたい。

という訳で、早速、大分に飛んだ。

(text by 住正徳



飛行機で大分へ
かどや旅館のご主人と大分空港で合流
別府湾を左に長湯温泉へ
高速を降りたらあと20キロ
すっかり暗い

大分の長湯温泉へ

天然の炭酸水が湧き出ている久住町のお隣り、直入町に長湯温泉という温泉がある。お湯の中に高濃度の炭酸ガスが含まれている温泉で、日本でも数少ない天然の炭酸泉だ。
大分空港到着が夕方になる便での移動だったので、まずは長湯温泉に一泊して次の日に天然の炭酸水を汲みに行くことにした。

東京から長湯温泉の「かどや旅館」に予約の電話を入れると、
「ちょうど今日、うちの人が夕方の便で東京から戻って来るから」
と女将さん。大分空港から旅館まで、ご主人の車に同乗して来ればいいと言ってくれている。
おお、渡りに船とはまさにこの事。何しろ大分空港から長湯温泉までは車で2時間以上もかかる。バスは1日2便だけ。夕方到着だとレンタカーで向うしかなく、1人でたどり着けるか不安だった。
「大分空港に着いたら、住さんの携帯を鳴らす様に伝えておいたので」
という経緯で「かどや旅館」のご主人と大分空港で待ち合わせる事になり、僕はANAで、ご主人はJALでそれぞれ大分に向った。2便ともほぼ同時刻に到着の予定だ。


羽田から1時間半、僕の便は定刻通り大分空港に到着した。30分ほど遅れたかどや旅館のご主人とも無事合流出来た。
ご主人のワゴン車で一路長湯温泉へ。

「それにしても運が良かったですね、私がちょうど帰ってくる時で。多分、一人じゃうちまで来れないと思いますよ。夜は道が真っ暗だし、人もいないし、携帯も入らないし、初めての人は絶対迷うから」
「……」

かどやのご主人は、この春から東京で料理の修業を始めた息子さんに会いに行っていたという。東京に行ったのは本当に久しぶりで、今回の巡り合わせはやっぱりラッキーだったのだ。

「今日は、炭酸泉に入る為にわざわざ?」
「いや、天然の炭酸水でサワーを作ろうと思っていて」
「えっ?それだけの為に?」
「あ、いや、もちろん炭酸泉にも入りたいです…」

別府湾沿いに大分自動車道を下る。
「ちょっと前までは別府も団体客で賑わってましてね、東洋のナポリって呼ばれてました」
最近は湯布院や熊本の黒川温泉に人気が移り、別府にかつての勢いはない。

「まあ、うちの長湯温泉は別府とか湯布院とは違って、皆さん湯治目的でいらっしゃるから。来て驚くと思いますけど、本当に田舎ですよ」
大分光吉インターで高速を降りた。その頃にはすっかり日も落ちていて、本当に街灯のない暗い山道を登って行く。

「長湯温泉は標高500メートルくらいの所にあるんですよ。窓を開けると天然のクーラーが涼しいですよ」
窓を開けると草の匂いがした。

「ここら辺は1坪1000円しないんです、100万円も出せば相当広い土地が買えますよ」
確かに安いけど……、ちょっと暗すぎるかも。


大分空港を出て2時間、ようやく長湯温泉に到着した。20時を過ぎていた。


 

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