単純に見えてノウハウが生きている
企画広報課の太刀川さんにお話を伺います。
−−なぜこれが流しそうめん…なんですか…?
「風に流れる流しそうめんなんです」
あ!なるほど。すいません、全く気づきませんでした。流しそうめんのパラダイムシフトである。
そうめんは黒い幕の裏にある古代ローマの投石機のような装置で飛ばす。
この装置が5号機なのだという。ビニールハウスの水まき装置の水圧でで飛ばそうとしたり、アーチェリーの弓で飛ばそうとしたりしたが思うような飛距離が出ず、この形にたどり着いた。
ここにもまた、パイプをゆるめに組んだり、飛ばす板を木製にするなど試行錯誤の末の工夫が生かされている。
「このノウハウがどこで役に立つかわからないのが残念です。あははは。」
−−そ、そっすね。
ちなみにこの黒い幕もじぶんで染めたとのこと。
「白いシーツだったんですが、やっぱりブラックボックスにしたくて。自分で墨汁につけて染めました」
デイリーポータルZでZくん400個を自分たちで塗ったことを思い出した。
あのなんちゃってシリーズを作った人だった
訪れた人たちは、「風に流れる流しそうめんです」という太刀川さんの説明にみなきょとんとしているが、いざやってみるとみんな楽しそうだ。
そのあたりを太刀川さんに聞くと
「むかし玩具メーカーに勤めていて…」
聞いてみたらあのタカラのなんちゃってシリーズ「ゴージャス風呂」やビールサーバーを作った人だった。そう思うとこの流しそうめんも全く違和感ない。点と点が線で結びついた。
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