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特集


土曜ワイド工場
 
コロリンシュウマイを追いかけて

ご主人 提箸さん
明るい奥様

「ほら、この台も手作り」と、奥様が乗っかっているものを指差す

これが特注のソース(ビンは違う)
おみやげに実家に持って帰った。箸がほうぼうから伸びる

結局これはなんでしょう

13時過ぎ、お店に戻ってきた。2時間お疲れのところ、お話を伺った。

「なぜコロリンシュウマイっていうんですか?」
「売るときかけてたレコードに『おむすびコロリン』って歌詞があって、それが親しみやすくていいんじゃないかと。でも最初は恥ずかしかったですよ。コロリン、なんて。」

「なんでこういう変わったシュウマイなんでしょう?」
「主人のおじいさんが昔若いころ、リヤカーでこのシュウマイを売ってたおじいさんから伝授されたんですって。だからそれ以上はわからないのよ」

結局、なぜ「皮だけ」のようなシュウマイになったのかはわからないらしい。でも中国のどこかにはこの種のシュウマイがあるというのを昔テレビでやっていた記憶がある。

まあ、でもわからないほうが、このシュウマイらしい気もするのだ。

 

こだわって作ってます

単純に見えるコロリンシュウマイ(失礼)。だが、単純なだけにその奥は深いのだった。

こだわりその1
「ソースは特注」・・・
なんと、コロリンシュウマイ専用のソースを開発。何回も業者に作り直させてできた、世界にひとつのソースだ。

こだわりその2
「今日の出来にはあまり納得がいってない。たまねぎの産地がいつもと違うからだ」・・・
北海道のが最高らしい。

こだわりその3
「化学調味料なし」・・・
なるほど。

こだわりその4
「道具や棚は、ほとんど主人の手作りだ」・・・
数百にも及ぶ作業場の棚は主人の手製のものだ。

こだわりその5
「もうけ除外で、幼稚園や保育園をまわっている」・・・
買い物の練習が目的。初めてお金を持って買い物ができたら、自信につながる。

すみません。地元なのに初めて知ることばかりです。

とにかく、地道にやっていくのが一番強いのだ、とご主人。 そこから生まれるコロリンシュウマイもまた、地道においしいのだった。私もそんな人になりたいと誓った、今年の夏だ。

コロリンシュウマイ
AM10:00〜PM7:30 月曜定休
桐生市相生町5-204-23
TEL:0277-53-8617(地方発送も可)

 

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