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特集


ちしきの金曜日
 
香港・世界最長のエスカレーターに乗る
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 日本の隣国である中国の中でも、特になじみ深い街・香港。

 そんな香港に、世界最長のエスカレーターがあると聞いた。そうだったのか。驚きと共に湧き上がってくるこの思いはなんだろう。

 北京ダックだけじゃなかった香港。というか、北京ダックはそもそも北京だ。

 長いエスカレーターの話を聞いて混乱し始める自分。がまんできずに香港まで行ってきた様子をレポートします。

(text by 法師丸



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輝いて見える中央部の一行

長いエスカレーターに乗りたいか

 「乗り物は好きかい?」 みなさんはそう問われてはっきり自分の気持ちを答えられるだろうか。曖昧な返事でごまかす、ずるい大人になってはいないだろうか。

 世界最長のエスカレーターに乗りたいか。私の答えはまっすぐにイエスだ。

 さまざまな観光スポットが居並ぶ香港。旅行会社のパンフレットにも、数ある名所と並んで世界一長いエスカレーターのことが載っている。

 個人的にはこの部分に魅かれたのだが、一般の人たちにアピールする要素なのだろうか。とにかく自分の目で確かめに行ってみた。

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もしかしてバカにされてるのかと疑いたくなる雰囲気
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道幅の5分の4が店になってる
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落ち着かない組み合わせの商品が並ぶ
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当人はこのことを知ってるのか

序章としての混沌

 そういうわけでやってきた香港。ちょっと町をぶらぶらしただけでも、上の写真のようなみやげ物屋の軒先が目に入ってくる。めでたいのか、単にやけくそ気味なのか、もうわからない感じだ。

 エネルギッシュというかなんというか、有無を言わせない何かが迫ってくる。

 この「女人街」と呼ばれる繁華街は、東京で言うとアメ横のような街だろうか。品物がところ狭しとゴチャゴチャ並んでいる雰囲気を含めて楽しむ場所なのだと思う。

 品ぞろえやディスプレイもかなり不規則。ちょっとしゃれた竹製のバッグの下に、ムカデやサソリの標本が並べられていたりする。

 これではバッグを見たいと思ってもやめてしまう人もいるのではないだろうか。そういう葛藤を乗り越えられる人だけに買ってもらえばいいということなのだろうか。

 洋服類もいろいろあるのだが、アジア地域の製品にはよくあるように、日本の文字がなんだか違う風になっているものもいくつか見られた。

 靴下に「松木さゆりさん」と書かれても、どう受け止めていいのかわからない。

 なにがどうねじれてこうなるのだろう。最新型のたまごっちも並んでいると思ってよく見ると、「たまこっは」って書いてある。

 ウエストバッグも爆発的な品揃え。こういう勢いが世界最長のエスカレーターをこの街に作らせたんだと思う。いよいよエスカレーターに行ってみたい。

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どう間違えるとこうなるのか
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ウエストバッグの品揃えがやたら充実

 

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