デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ひらめきの月曜日
 
1年で14日だけ観光地になる店


鮎の塩焼き、フロム秩父

駅前の出店は年々ヒートアップ

出店はおにぎりやらお団子やら焼きそばやら、普通に行楽弁当を売る店もあったものの、郷土色を打ちだした店が多かった。神社のお祭りに出ているようなプロな匂いのテキ屋さんがいないので妙に文化祭っぽい。

食べ物ブースは高麗自体にはこれといった名物食べ物がないのか、やや他力本願な郷土食がズラリ。あれ。高校の頃もっと真っ正面からこの祭り状態と向き合っていれば学校帰りに鮎の塩焼き買い食いできたってこと?あんまり覚えてないけど…。

こちらもフロム秩父

フロム狭山
フロム小江戸ってことは…川越?
仮設コインロッカー。ロックフェスか
車の出入り口を利用して商売
まさにガレージセール

「昔はこんなに大層じゃなかったわよ。最初は売店がきれいになって、それから売店の前に出店が出るようになったでしょ、そうしたら次の年はベンチが出るようになって、で、テントが立って。こんなお土産が並ぶようになったのってここ2、3年じゃない?」

と母。そうだよねえ。ここまでの盛り上がりはさすがに身に覚えがない。

すみっこの方にはコインロッカーまで設置されていた。来年はどう大きくなっていくのか。もうほとんど生き物だ。

民家もノリノリ

駅から曼珠沙華の咲く巾着田へは団地とは逆方向に、細い道を通って10分ほどいく。周りの民家の皆さんはさぞガヤガヤうるさくて困っているのではと思っていたが、通ってみるとなんとご商売を始めている家が続々と。

野菜、お饅頭、水ようかん、観賞用に干したトウモロコシ、カボチャ、ガマの穂、稲穂、誰が書いたのか曼珠沙華の絵の入った色紙まで。一大ガレージセールの様相だ。

たくましい。ハイカーの方々も興味深げに立ち止まって野菜を物色していて、家の人(店の人?)もチャッチャと商売に精を出している。ほとんどプロだ。

途中、小学校だったか中学校だったかの社会科見学で来たことがある豆腐屋さんを通りかかったが、こちらもかきいれ体勢で普段の店舗を外まで拡張して頑張っていた。

「お豆腐ご試食どうぞー」って。路上でざる豆腐まで配るやる気ぶり。おかみさんに「曼珠沙華シーズン、もうかってますかっ?」と勢いで聞いてみたら。「おかげさまでっ」とノリノリだった。

こちらは近所の畑で採れたらしい栗
豆腐屋さんもノリノリ
駐車場はじめました

さらに沸きまくる現場付近

さらに現場に近づくに連れて特需景気ぶりもいよいよ加熱。巾着田にあるオフィシャルの駐車場が500円ということで、自宅の庭を同額で開放する手作り駐車場がはじまってるわ、周りの喫茶店やレストランは期間メニューを出すわ。

観光で町おこしとはよくいうが、本当にしかも自分の町がおこっている様を目の当たりに。

こんなに盛り上がるほど人を惹きつける曼珠沙華100万本って一体どれほどのものなのさ

期間特別メニュー、内容は割と普通
期間中はセルフ方式で混雑を緩和

 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.