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特集


ロマンの木曜日
 
究極のハンバーグを食べよう
究極のハンバーグ
大人になるにつれ、「ハンバーグが好き」って気持ちを忘れてしまっていた。ハンバーグって、もっとワクワクする食べ物だったはずなのに、どうしてだろう? 食いしん坊みたいに思われて恥ずかしいからだろうか?
そんな話をしていたら、1人の料理人が「僕は究極のハンバーグを作れる」と手を挙げてきた。究極のハンバーグ。一体どんな味がするのだろうか?

そして、レポートの最後には「究極のハンバーグ試食会」のお知らせがあります。究極のハンバーグを食べてみたい人は是非ご応募ください。

 

(text by 住正徳


僕はハンバーグが好きだ
たしかにこういうのとか、グッとくるし
今まで忘れていたなあ、ハンバーグのこと
僕が食べさせてあげますよ、究極のハンバーグを

もっとハンバーグの話をしよう

きっかけは2週間前、デイリーポータル専属和食処の「京菜」さんで打ち合わせをしていた夜の事だった。

「僕、ハンバーグが好きです」

ウェブマスターの林さんがボソっと言った。
どういう話の流れだったのか、今となっては思い出せない。ただ、その一言が、その場にいた大人たちの心を揺さぶった事だけは確かだった。

「あっ、僕も好きです…」
「僕も…」

忘れかけていた感情だった。
そうだよ、僕たちはずっとハンバーグが好きだった。大人だからって恥ずかしがる事はない。もっとハンバーグの話をしよう。と、それぞれがハンバーグへの想いを語り始めた。自分がどれだけハンバーグが好きなのか、を。

「僕の作るハンバーグはかなりうまいですよ」
京菜のマスター金澤さんが料理人ならではの角度で斬り込んできた。しかし、京菜は和食屋だ。メニューにハンバーグはない。それなのに、何故ハンバーグを?

「休日に良く作るんです。究極のハンバーグを」
自信満々な金澤さんのハンバーグのポイントは、普通のひき肉を使わないところらしい。ならばどういう肉を使うのか?

「近江牛のすじ肉をミンチにしたものを使うんですけど、これがうまい!」

すぐにでも食べたいから、今からそのハンバーグを作ってください。
僕と林さんで頼みこむが、この時、時間は深夜0時。

「いや、無理ですよ。材料がない」
いい肉を手に入れるのは大変らしく、1週間ほど時間をくれたら作れるという。

「仕方ないですね、待ちましょう。約束ですよ、1週間後にその究極のハンバーグとやらを食べさせてくださいね、きっとですからね」

1週間後にこの場所で、と約束を取り付けてその日は解散した。


 

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