How to 五色不動？

上の地図の各色で塗られた場所がそれぞれ目黒不動、目白不動、目赤不動、目青不動、目黄不動です。（※目黄不動は諸説があり、違う場所だともいわれています）図を見てわかるように東京のほぼ中心部を囲むような位置関係にあることがわかります。
この中で山手線の駅名にもなった「目白」と、山手線の駅名ほか区名にもなった「目黒」だけがほかの三色を尻目に有名になってしまったというのが真相のようだ。やっぱり目黒と目白はただの偶然じゃなかったのだ！

で、そもそもなぜこのような不動尊ができたかというと、江戸時代、将軍徳川家光が江戸城と江戸の繁栄がいつまでも続きますように、と五色の不動尊を江戸城を取り囲むように置いたのだといわれています。この五色は古代中国の五行説で万物を構成する五つの要素（木・火・土・金・水）に習ったとされています。
戦争などによって何度か移転した不動もありますが、現在でも五色きっちり残されています。

まずは目青不動を目指します。

まずは僕の家に一番近いから。という理由で三軒茶屋にある目青不動に行く事にしました。この日はあいにく雨。今年はいくつめの台風だ？　ってかんじで今日も台風が接近中です。青い傘をたどりながら目的地へと向かいます。

三軒茶屋で一番大きな建物といえばキャロットタワー。下町の三茶に似つかわしくない大きなビルです。キャロットタワーといえばレンタルビデオ屋TSUTAYAがあることでお馴染みです。TSUTAYAといえば、そう、青ですね。こうしてみると三茶の町は青だらけ。目青不動があること関係しているのかもしれない。意識はしないけど、三茶住民は無意識のうちに青を好むみたいな。
いい加減都合よく解釈するのはよくないな、と思いつつ急いで目青不動に向かいます。

コンプリート１／５（５分の１）

台風の日というわけでお参り客は僕以外にいなかった。そりゃそうだな。台風の日にファミレスにいく人は居ても、なかなかお寺のお参りには来ないだろう。台風の中お参りに来る僕に唖然とする住職に聞いてみた。

梅田「あ、どうも。（びゅー←風の音）すごい風（びゅー）ですね」
住職「（びゅー）なんだって？（びゅーー）」
梅田「（大声で）すごい風ですね」
住職「ええ、もう閉めますよ。ひきあげてください」
梅田「あ、もう（びゅーざざー）閉めちゃうんですか？」
住職「ええ。もうこんな天気じゃお参りする人も……お参りですか？」
梅田「……なんかすみません」
（びゅーざざざー）
梅田「……おまもりとかって売ってないんですか？」
住職「あー、あげますよ」
（寺の中へ移動）

住職「いろいろ種類がありますが、こちらが普通のおまもりですね」
梅田「じゃあそれください」
住職「独身ですか？」
梅田「あー、はい。そうですが？」
住職「じゃあ縁結びのおまもりもどうですか？」
梅田「あ、そうですね。お願いします」

なんだか悪いのですぐ退散することにした。そうか、台風が来たらお寺って閉めるものなんだ。あたりまえだな。台風の日にお参りなんて、どう考えたって狂気沙汰だ。自分の無知を知りつつ、あとの4色をどうしたものか、とちょっとブルー（青）になる。

どうしよう……困ったな