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特集


はっけんの水曜日
 
東京女子トイレマップ
それは少し昔の話、インターネットがやっと普及しはじめたころ。
都内のトイレ落書きを集めた「東京トイレマップ」というサイトが、話題になり、人気を集めた。
伝説のそのサイトの管理人は、何をかくそう、当サイト『デイリーポータルZ』のwebマスターである、林雄司氏だ。

林氏は男性なので、男子トイレしか掲載されていない。
で、今回女性であるわたくしが、女子トイレの落書き収集を試みてみた。
かる〜い気持ちで撮影してきたのだが、あらためて見ると、「都市の闇」そのものが、うつってしまった、ような………。

ちょっぴりホラーな東京のリアルを、どうぞ。

(text by 大塚幸代


大塚「では、トイレ壁評論家として、『トウナイト2』にも出演したことがある、林さんにお話を伺っていきたいんですが……」
林「ええ、『トゥナイト2』で、『トイレオタクのトイレ訪問』っていうネタで、とりあげられましたから。もう6年も前のことですが」
「『トゥナイト』って番組自体がもう無いですからね。こないだモテたがってた藤原くん(高校生)なんて、小学5年生くらいの頃じゃないですか?」
「……半ズボンですね。ま、われわれ30代には、6年前なんて、ついこないだのことなんですけどね。
そういえばロケの移動中、車のなかで山本晋也監督に『キミがやってることは面白くて価値がある!』って励まされて嬉しかったです」
「へえ〜」
「それが現在の当サイトにつながっている気がします」
「ほ〜」
「監督から、うんこの話をたくさん聞きましたよ。*****が、****を、***した話とか」
「……え〜、当特集は、ランチタイム時公開なので、それ、書けませんね。
画像自体はキタナイものはありませんので、安心して見てくださいね!



まずは、この写真を

「壁ですね」
「壁です。女子壁」
「女子壁!」
「女子トイレって、エロとか意外と少ないんですよ。どっちかというと独白系で、こうやって、あらゆる方向から『矢印』でレスが付く、というのが基本形ですね」
林「ぱっと見、KJ法みたいですね」

■KJ法……ブレインストーミングの方法の一種。ひとつひとつ集めた情報の中から、似通ったものをグループ化していき、大きな流れとして図解、新しいひらめきを得るというもの。考案者、川喜田二郎氏の名前をとり、こう呼ばれている。

「はあ、KJ法。」
「ハイパーリンクというか、トイレの落書きにしかない書き方なんじゃないですか?」
「ま、そうですね」
「レスをつけるというは、ネットの掲示板の影響なのかな?」
「……いや、私の記憶する限りでは、インターネット夜明け前も、こんな矢印状態でしたよ」
「なんでなんですかね?」
「……さあ。じゃ、ま、じゃんじゃん見ていきましょう」



「最初は彼氏がいる、いない、の話だったのに、ののしりあいになってますね」
「まあ、女子にはとくにこういう、話題が横すべりしていくのって多いですけど」
「会社の会議でも、たとえ話で出した野球の話で盛り上がって、あれ? なに話してたんだっけ?ということがありますよ」
「え、そうなんですか?」



「この写真は、(笑)『かっこ・わらい』を使ってますね」
「『かっこ・わらい』がなーんにも抵抗なく、すっと出て来るところ現代っぽいかもしれないですね」
「80年代の落書きは、昭和軽薄体とか使っていたんですかね?」
「『なんとかでR』とか? それは女子便所には無いんじゃないですかね……いや、なんか、松田聖子が自分の直筆メッセージの横に、描く絵があるんですけど……」
「なんですか、それ」
「なんというか、80年代少女ギャグ漫画っぽい、『パンクポンク』みたいな絵なんですけど、ファンシーな。猫の絵とかを、自分の名前の横に描いちゃうような感覚ですね。ああいうのが今、無いですね。昔はあった気がするんですけど」
「へー」



「『性格いいよ』ってトイレに落書きしているのも、マンガみたいです」
「っていうか、同じ場所の同じトイレに何度も同一人物が入って、レスにちゃんと怒ってるのがすごいですよ」
「くせ、みたいなものですかね」
「家に帰る途中で、絶対に尿意をもよおすポイントなのかもしれません」



「『バカって言うやつがバカなんですー』『という人がバカなんですー』というループから、21世紀になっても抜け出せてないんですね……」
「ドリフの『神様コント』ですよ! 『あたしが神様だ』って言ってたら、空からまた別の人が降りてきて、『とんでもねえ、あたしが神様だ』って言うという……」
「……がっかりしたような嬉しいようなきもちです」
「んー」
「フェルマーの最終定理ぐらいの難問です」
「……じゃ、次は前向きなやつを」



「ドリカムの歌詞みたいですね」
「はー」
「先日、知人が、カラオケで『うれしい! 楽しい! 大好き!』をうたう人とは仲良くなれない、それは3つのうち、どれひとつとして当てはまらないから、と言っていました。余談ですが」
「というか今、ドリカム自体が手放しで『うれしい! 楽しい! 大好き!』って言えない状況にありますけども」


 

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