木彫りの熊の現在
店員のおばさんと少し話をした。たくさんの木彫りの熊を作る職人がいたのだが、後継者もなく、数が少なくなってしまった、とのこと。
「この先にひとりいるんだけど、年とっちゃって、昔作ったのとぜんぜん違うのよねー」
だそうだ。実際は「年をとっちゃって」じゃなくてもっとどぎつい表現を使っていたのだが、やんわりした言葉に置き換えました。ご想像ください。
店にはすでに亡くなった職人の作品も売られていた。本場の木彫りの熊は職人によってタッチも表情もまったく違っていた。空港で売っているのが均一化されているのと対照的。スーパーで売ってるキュウリはまっすぐだけど、農家でとれるのは曲がってる、みたいな話だ。
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