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特集


ひらめきの月曜日
 
秋の芝生の心地しらべ


元ゴルフ場、野川公園

引き続き東京都公園協会推薦「広い芝生のある公園」より、調布市の野川公園へ移動。野川公園は以前ゴルフ場だったという公園だ。

そういえば、私が通っていた幼稚園の遠足は春も秋も近所のゴルフ場だった。園児がゴルフをするわけではなく、芝生目当てで押し掛けていたのだ。未だにゴルフ場と聞くとゴルフをするというよりも、おにぎりを食べたりゲームをして遊ぶイメージが浮かぶので困る。それだけゴルフ場って絶好の芝生ポイントなのだろう。

公園内は普通の公園よりも道幅が狭く、森みたいだった。広い園内でその名もずばり「大芝生」という場所を見つけたので迷わず直行。大芝生ってちょっと大霊界みたいですが。


「大芝生」とはおあつらえ向きな ……誰もいない芝

着いてみたら、ここが何と誰もいなかった。大芝生、独り占めだ。

小金井公園といい、この野川公園といい「公園」として何か足りないと思っていたが、そうか、カップルがいないのだ。時間帯もあるのだろうが(この時点で12時ぐらい)何となく公園らしくない。平和だけど。

ひとりきりの芝生で遠慮なく心地チェック開始。


うむ おお いやっほー!

野川公園 大芝生
 座り心地 ★★ ちょっと固い
 寝心地 ★★★ 平らか

 走り心地

★★★ 平らか
 居心地 ★★★ 自宅のようなくつろぎ
芝の表面

芝はまだ青々していて少しひやっとしていた。地面が真っ平らで寝心地最高。

先日、ウェブマスター林さんが河原で石にペイントするという、アウトドアながらインドアチックなことをされていたが(特集「河原の石、プレゼント」)、アウトドアでインドアといえば芝生も絶好の場所だ。ご飯食べたり、音楽聞いたり、本読んだり、寝たり、ゲームボーイしたり。屋内としての野外、芝生。


思わず自宅のように

小金井公園と野川公園の芝生にはあまり差がなかった。すっかりくつろぎ、また眠くなってる。本気で寝てしまわないうちに移動だ。今度は切り口をかえて都心へ参ります。代々木公園へ。


客層がまるで違う

入り口脇に出ている屋台のたこ焼き屋の前で、外国人の親子がたこ焼きを食べていた時点でこれまでの公園とはちょっと違う予感がした代々木公園。入ってみると都心だからか客層がまるで違った。お、カップル。


おお、これぞ私の考える公園

カップルだけではなく、外国人もいるし、子供もいるし、おばあさんだけのグループもいる。本を読んでいる人もいれば、楽器を練習している人もいれば、ボクシングをする人、レフ板を広げて撮影する人、漫才の練習をする人達も。客層に「ファミリー」を感じさせない部分が今までの公園とは大きく違う。この客層はどう芝生に影響しているか。

一番広い中央広場では、ピクニックをする若者グループが何組かいた。


中央広場へ

「私そろそろさあ、ただいまって言ったとき、おかえりって言ってくれる人がいないとヤバイことになっちゃうと思うのね」

陶器のグラスにワインをついで飲んでいるパリっぽい人達がしきりに恋愛談義をしている。人は多いが、みんなそれぞれ自由に自分の時間の中にいる感じ。やっぱり芝生の上は野外であって屋内なのかもしれない。

それでは心地を確かめてみましょう。


あれ? あれれ? これは!

代々木公園 中央広場
 座り心地 ★★ 半分埋まる
 寝心地 全身埋まる

 走り心地

ゴツゴツ
 居心地 ★★★ 開放的
芝の表面

ここは芝生なんだろうか。刈られていないらしく、金色に光る穂が伸び放題だった。ちょうど青の上着を着ていたのですっかりナウシカのラストシーン気分。そのもの青き衣をまといて……。


ナウシカ気分満喫

この辺りだと、芝生は公園内よりもすぐ近くの明治神宮裏の方が断然きれいなようだ。が、代々木公園はいろいろな人が集まって好き勝手にやっているのがかえって落ち着けた。ぶっちゃけ、一人で女子が酒盛りしてても大丈夫そうな雰囲気。器の広い芝生だ。

芝生行脚はまだ続きます。続いてはお金を払って入る芝生へ。


 

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