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特集


ひらめきの月曜日
 
盆栽村で盆栽デビューを
さいたま市に盆栽町という住所がある。歴史の名残で盆栽町なのではなく、本当に今でも盆栽園の集まる盆栽の街なのだ。特に盆栽園の密集する一帯は「盆栽村」とも呼ばれている。

ここ、盆栽マニアには有名すぎるほど有名な町だそうだが、日本びいきの外国人の方もよく訪れるらしい。外国人が知っている、日本人の知らない日本なのだ。

盆栽といえば、マン盆栽やミニ盆栽、苔玉なんかのブームを経て今やヤングにも根付きつつある趣味ジャンル。そろそろ日本人である私も盆栽村に上陸すべきではないか。行ってきました。盆栽、いいですよ!

 

(text by 古賀 及子



盆栽が趣味って言ってみたかった

中学生のころ、「趣味は盆栽」って言ってみたかった時期がある。株式とか、香道とか、どこか若者らしくない趣味に憧れていたのだ。結局そんな「人と違ったことがしたいの」というだけの動機で趣味の道が究められるわけはなく、盆栽に対する興味は放っぽりっぱなしだった。

しかし最近、どうも苔玉だとかインテリアだとかで盆栽ってだいぶヤングに根付いているというじゃないか。私も昔の興味がむくむく再燃していた。


そんなこんなで買ってみた「盆栽入門」

しかし、「盆栽入門」という本を買って、パラパラ読んではいたものの実際に鉢を買うまでにはいたらず。なかなか煮え切らない私と盆栽の仲。そんなときに聞いたのが盆栽村の存在だった。

話によると、若者というよりむしろ外国人の方がわんさか押し寄せてるらしい。それはあれか、BONSAIか、BONSAIってやつか。私の知らないところで外国の方が盆栽とよろしくやってる…。ジェラシーに似た感情が沸く。

こうなったら実際に盆栽村に行き、10年越しになった生ぬるい私の盆栽への想いに決着をつけよう。

すみません、前置きが長くなりましたが今回の盆栽村への上陸はそういったいきさつで決行となったのです。

 

そして盆栽村へ

大宮駅から東武野田線で2つ目の大宮公園駅の北側一帯が盆栽村と呼ばれる主な場所だ。現在も9軒の盆栽園が徒歩圏内にあって、足を伸ばせばその周囲にもたくさん盆栽園がある。


駅でもらえる盆栽村マップ

もともと現在の東京の千駄木あたりに多かった盆栽園が、関東大震災で被害を受けたのをきっかけに、せーので引っ越して来たのだそうだ。いっぺんに集団で盆栽園が引っ越してきたもんだから、ついでに住所もそのとき「盆栽村」になったのだという。

TV番組の「鉄腕DASH」がDASH村を作ったのは確かDASH村という住所を地図に載せたい、というのが始まりだった覚えがある。時代が時代なら、TOKIOの皆さんが集団で移住すればそこがDASH村になったのだ。TOKIOの皆さんが集団でって、5人しかいないけど。

駅では観光地として盆栽村を大きくプッシュしている様子はなかった。好きなら来る人は来るんだから、特に誘致する必要もないという姿勢か。かっこいい。


盆栽村の他にも見所は多い模様

町並みもそれほど盆栽盆栽した感じはない。が、いかんせん町名が「盆栽町」なだけに、そこらじゅうに「盆栽」という文字が目立つ。


確かに「盆栽町」です 郵便局も

こちらは盆栽緑地 陸橋もぼんさい

盆栽という住所

町の名前ともなってしまうと、実際の盆栽と関係ないところにもドシドシ「盆栽」という表記があふれ出す。慣れないうちはずっと不思議な感覚が続くが、ここに住んでいる方々は盆栽園にお勤めでなくても「盆栽町○番地」という住所なのだ。

迷子の呼び出しも「盆栽町からお越しの3歳の男の子が迷子になっております」である。ラジオに曲をリクエストすれば「盆栽町の○○さんからのリクエスト」だ。これぞツカミはオッケイというやつである。うらやましい住所って本当に存在するものだ。

イカン、すっかり住所だけでおなか一杯になってしまいそう。ぼちぼち盆栽園さんへおじゃましましょう。


盆栽への入口

 

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