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特集


ちしきの金曜日
 
なごめ!ハニワセラピー

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遠い目で何を見るハニワ
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そんな目で僕を見るなよ

●ボクトツ系のハニワたち

 かなりの数の展示物を収蔵しているはにわ博物館だが、よく見るとそれぞれの表情には思った以上に違いがある。

 ここでまず集めてみたのは、それらの中でもあまり表情のないものたち。わかりやすい表情がない分、見る者に自然と想像力を喚起させるハニワだ。

 心の目で見るハニワたち。どちらかと言うと上級者向けだろうか。

 内面との対話を通して見るハニワたちだが、真剣に見れば見るほどこちらを見透かされているような気もしてくる。人はハニワを通して自分を知るのだ。

 いや、そうだろうか。ハニワを前にテンションが高ぶるあまり、適当なことを言い始めているような気がする。

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セリフのつけようがない表情
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何か言いたそう?
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殴ってきたりはしないよね

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友達になれそうな雰囲気も
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「うっふーん」
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「ほえー!」

●なごみ系ハニワはフレンドリー

 ハニワの中にはわかりやすい表情があるものも多い。その1つがフレンドリー系とも言えるものたちだ。

 ほほえみかけてきたり、ちょっととぼけてみたりと、見ているだけで素直に心がなごむ。表情だけでなくポージングでも自分を主張しているように見える。

 どのハニワにも、適当な奇声をセリフとして当てはめてみるといい。かなりいいかげんなものをつけてみてもしっくりくるのが不思議だ。

 職場に一体置いてあると、和やかな雰囲気作りにも役立つのではないだろうか。ストレスの多い現代社会に一石を投じるハニワ。

 中には自分になんとなく似ているハニワもいたりするのだが、親近感が湧くというより、そういえば俺ってこんなだったっけと軽くショックだったりもする。

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「ほっほー」
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「にひー」
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「うぱー!」

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「うっぱっぱー!」
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ポッカーン
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首だけになっちゃいました、僕
●うつろさ爆発のハニワたち

 先ほどボクトツ系としたハニワたちを紹介したが、中には表情というものを超えた雰囲気を漂わせるハニワもある。

 虚空を見つめるうつろさが何かを問いかける。いや、何も問いかけてない。

 ただただ口半開きのもの、ひたすら沈黙を押し通すもの。もはや普通の人間をモデルとしたとは思えない表情のものもある。

 首だけになってるものに至っては、何がきみをそうまでさせるんだと言いたくなる。

 ここでは中学時代の同級生に似たハニワを発見。生物部で顕微鏡の調整がやたらと上手だった鈴木くんだ。

 ひさしぶりだなあ、相変わらずだなあと勝手に懐かしんだが、このたたずまいが1500年くらい前から続いているのだから本当にすごいと思う。

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沈黙のオーラ
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うつろっぷりにも程がある
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中学で一緒だった鈴木くんに似てる
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ただただうつろ

 

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