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特集


ロマンの木曜日
 
 「ありがとう」の気持ちをデシベルで測る
ファーストフード店のありがとう

きっかけは先日、某コーヒーショップのカウンターでコーヒーをテイクアウトしようとしていた時だった。商品を僕に渡しながら店員さんが「ありがとうございました」と言っている様なのだが、あまりにも小さい声で全く聞こえない。それはあれですか? 呪文ですか?と思うくらいモゴモゴしていて、これはもう色々なお店の「ありがとう」の大きさを調べるしかないな、と思った訳です。

コンビニ、ファーストフード、コーヒーショップを巡り、色々なお店の「ありがとう」の声の大きさを測って来ました。

(text by 住正徳



デジタル騒音計
とくダネの小倉さんは60.2dB
祖師谷大蔵のキヨスクのおばちゃんは66dB

生活の中の音の大きさ

もちろん、声の大きさだけに感謝の気持ちが現れているとは思わない。それでも、あのコーヒーショップの店員の様な「ありがとうございました」だったら、むしろ言われない方がマシだと思う。なので、今回は声の大きさだけに注目していきます。

「ありがとう」の大きさは騒音計で測定する。レジに立つ店員さんに騒音計を向け、「ありがとうございました」と言った時の大きさを記録する。音の大きさはデシベル(dB)という単位を使う。身の回りの音の大きさを、そのデシベルで表わすと以下の様な目安となるらしい。

・静かな室内 50デシベル
・普通の会話 60デシベル
・騒々しい街頭 70デシベル
・ピアノ正面 80デシベル

郊外の深夜やささやき声だと30デシベル。木の葉がふれあう音は20デシベル。

周囲がそれなりにざわざわしている場所でも、60dBくらいの音量があれば充分に会話は成り立つ様だ。更に、この目安を参考にするとあのコーヒーショップの店員は30dBくらいの「ありがとう」だった事が分る。お客さんにささやいてどうする?

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実際に騒音計を使って、身近な音の大きさを測ってみた。

朝8時36分のフジテレビ「とくダネ」。小倉さんのコメントは、60.2デシベル(テレビの音量設定は20)。
地元駅のキヨスクでガムを買い、おばちゃんに言われた「ありがとうございました」は66dB。
事務所内は46dBから50dBの間で、電話が鳴ると大体58dBくらい。

と、音の大きさとデシベルの関係性が分かってきたところで、早速色々なお店の「ありがとう」を測定に行きましょう。


 

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