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土曜ワイド工場
 
エレベーターの裏側に興奮する

NASAみたい?

最後に、「ぜひ見て行ってください」と言われていたものがある。「24時間監視センターですよ。」と。最初聞いたときは「そうですか、では見て行きましょうか。」と、何気なく承諾。そして2階へ引率される。

目の前に広がったのはこんな光景。おお・・・!これはまるでアメリカ映画のようだ。「こちらヒューストン!」という感じだ。



横浜以外の関東地域のエレベーターが、ここで24時間監視されている。そう、エレベーター内の非常時連絡用マイクは、ここに直接であったり、間にビル管理会社などを通してここにつながっていたりするのだ。



働いている人のパソコンを覗き見するのは興奮します。
前面のモニターは通常地図情報が表示されているが、たまにこうした風景に切り替えてリラックスしてもらうという。
試験のときの担任の先生みたいに隅に座り、指示を出すボス。

各自3つの画面を駆使して非常時の対応を行っている。故障元から連絡が入ると、まずその位置を示す点が地図上に表示される。すごいのは、その故障元のビルの近くにいる修理スタッフの位置も表示され、同時にそのスタッフの勤務年数・現在向かっている先の仕事の状況・その仕事が緊急かどうかなどが一覧で表示されることだ。

それを見て監視センター側は、どのスタッフを現場に向かわせるのが適切かを判断するのだ。

別のウィンドウでは、監視センターの席順をあらわしている。出勤時に座る席は特に決められてはいない。なので、社員がどこでどんな状態で仕事しているかを一目で把握し、適切に迅速な判断を下せるようにするためだという。

通報者とのやりとりは録音しておく。というのは、東北地区などでの案件をここで受けるやむをえない場合もあるそうで、そのとき電話の声が純粋な東北弁の場合、聞き取れないときもあるからだという。

NASAみたいな施設の中で、「東北弁を聞き取る努力」もなされているかと思うと、変な気分だった。



単純に面白かった。この「見学」の面白さを伝えきれたかどうかわからないが、最後にひとつ、たぶん皆さんも気になっていたことが、すでに解決されているようなのでお教えしよう。

エレベーターの行き先ボタン、間違えて押してしまって気まずい思いをしたことはないだろうか。朝の遅刻ギリギリのときに、止まる必要のない階で止まらねばならないイライラ感はたまらない。

そういうとき、もし新しいエレベーターなら、ダブルクリックというか、2回ポンポンとボタンを押してみてほしい。押したボタンがクリアになるものも出現しているそうである。

もし乗ったものがそのような最新機種でなかった場合の責任は負いません。



 

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