当たり前だがいくつものエレベーターが
今回は、荒川区町屋の三菱電機ショウルームにお邪魔した。「じゃさっそく」と、担当の渡辺さんに引率されて行ったところはエレベーター。当たり前か。でも建物の中で、その構造とは関係ないところにエレベーターがあるのはちょっと気持ちのいい戸惑い感がある。
せっかくなので乗ってみた。これは一般住宅用のエレベーターだ。
「乗るところと降りるところが分かれているでしょう?駅のエレベーターもそうですが、車椅子の場合、この方が出やすいですから」
なるほど、そういえば駅のエレベーターは必ず乗ったときと違う方向に出て行くことになる。それでいつも「あれ?こっち?」なんて戸惑ったりする。
住宅用の場合はそうすることによって、玄関ホールの天井を吹き抜けにできたりといろいろメリットもあるのだ。
さて問題の「カンオケ」対応とは
いよいよ、「カンオケ収納付きエレベーター」の登場である。取材のお願いをしたとき、妙に私がその点にこだわったのを皆ご存知で、「いよいよですよ!」と、おのずと場も盛り上がる。「カンオケ」絡みということも忘れ。
左の、ドアを押さえてもらっている写真のエレベーター奥に、怪しい観音開きの扉がある。その下の写真が、実際扉を開けたところ。扉内の奥行きは、だいたい人がひとり立てる程度か。扉の高さは腰の位置までくらい。カンオケを乗せるときは扉を開いて、奥行きを延長できるのだ。
「実はこれ、特にカンオケ用ということではなく、担架などを運び入れるためのものなんですよ。」と説明が入る。
そうですよね、なんだ、カンオケ用なんて言って、びっくりするじゃないですか!でももともとそこまで奥行きを出せるなら、初めからそこまでの奥行きのあるものとして売ってはどうだろう?
「積載量などで価格が違ってきますので、初めから奥行きのあるサイズとなると、高くなってしまうということが言えますね」とのこと。納得だ。
病院などでよく使われているとのこと。今度エレベーターに乗ったら、奥の低い位置にも注目してみよう。 |