国会議事堂周辺を歩き議員先生を探す
が、国会周辺は警備が厳重でカメラを持っているだけでイチイチ止められてしまう。
「警備の関係上すみません。取材ですか?観光ですか?」 「いや、あの、こ、こ、国会の写真を撮りたくて」 「観光で?」 「ええ、まあ。まずいですか?国会を撮ったら?」 「いや、どうぞ。一応目的を聞くきまりになっているので」
とても走ってる議員先生を探してるとは言えなかった。
この人も
国会周辺を2周まわってみたが、議員先生らしき人物を見かける事は出来なかった。 相変わらず警備員に止められるので、用もないのに紅葉の写真を撮って誤魔化したり。
僕を止める警備員はみんなキツネ目で細い縁取りのメガネをかけていた。
そして僕はある事に気付く。
国会周辺は黒塗りの車だらけなのだ。 そうか、議員先生は走ったりせずに黒塗りの車で移動しているのだ。
車で移動する議員先生
仕方ないので黒塗りの車ばかり撮っていたら、凄い勢いで警備員さんがやって来た。
「今、誰を写そうとしたんですか?」 今までよりも強い口調に圧倒される。
「い、いや、あ、あの、国会を…」 「えっ?」 大きな声で聞き返されたので「国会を撮っています」とハッキリとした口調で答えておいた。英語だったら最後に「ッサー」と付ける様な感じだろうか。多分背筋も伸びていた。
さすがに3周目はまずいと感じたので、次は病院に向かいます。 病院の先生たちは走っているのか?