新種３色パン

阿佐ヶ谷の「グッドモーニング」は、対面販売式でベーグルやらバケットやらも扱っていた。この手の新しいパン屋だと３色パンは無いかなあと思いつつ入ったのだが、見事取扱中。ゲットしたパンは「３兄弟」と商品名から軽くひねりが。

具は「クリームチーズ＋カスタードクリーム＋季節のあん」ときた。

クリームチーズとは完全なる新機軸。しかも、餡にもヒネリが効いている。今は黄身あんだった季節の餡は２ヶ月ごとに代わるのだそう。クリームも、これまで見てきた昔ながらのものとはちょっと違う味わいだった。

吉川「あ、これ、クリームが上顎につかない。シュークリームのクリームみたいですねえ」
古賀「本当だ。クリームが上顎につくと、いかにもクリームパン食べてるって気になるんですがね」

いかんせん味オンチ。その善し悪しが判断できない代わりに上顎に付くか付かないかを判断。

吉川「このあんのラインナップ、カボチャ、サツマイモ、栗って完全に女の子の守備範囲ですよね。男は手を出さないジャンルですよ」

確かに「クリーム＋チョコ＋あんこ」だと男子も買ってる想像がつくが、カボチャあんだのサツマイモあんとなると完全に女子のかおりがする。甘味の不思議。

これら新種の３色パンと、「クリーム＋チョコ＋あんこ」に代表されるスタンダードな３色パンを比べてみると、昔からの３色パンは無意識に淡々と作り続けられているのだと感じる。新種の３色パンは工夫しようと考えている、考える３色パンだ。

３色パンには「無意識の３色パン」と「考える３色パン」の２種類があることが分かった。

番外編、２品

こちら、北千住でみつけたのは５色パン。

「５色の豆パン」ということで、５種類の豆が生地に練り込んである。「○色パン」というネーミングに惑わされてしまったが、３色パンとはコンセプトの違うパンだった。

純粋にパンをドッキングさせた、３色パンのような４色パンや５色パンだってあってもいいはずだが…

実は、あったんですよ。見つけたとき、正直これでもう帰ろうかと思ったすごいドッキングパンが。

「あのー、３色パンは無いですか」
「？　８色のことじゃなくて？」
「え？」
「これ、８色パン」

考えられる全ての菓子パンの具をそそぎ込んだと言える気合いの品。具を確認するため、スライスしたらビジュアルが大変なことになってしまった。

阪井「これ、子供泣きますよ…」
古賀「いや、だ、大丈夫です。普通スライスしないですから」

３色パンの醍醐味は何が入っているか分からないドキドキ感だ。が、８色ではもう神経衰弱みたいなことになっている。

吉川「この８種類から、自分の好きな具を選んで３色パンが作れたらいいですよねえ」
阪井「あ、いいですね。オーダーメイド３色パン。ぼくはジャムをオーダーしますよ」

そんなわけで全８パン、完食。さすがにお腹いっぱいになりました。ああ、でももう少しいろんなケースの３色パンを見たかった。引き続き、地道に調査を続けようと思います。何せ都内にパン屋は1,467軒ありますから（タウンページ調べ）。遠い目。